アーサー・C・クラーク『未来のプロフィル』
どんなことでも未来にはあるかもしれない。その可能性を偏見で否定してはなりませんよ、というお話。
ロバート・A・ハインライン『軌道の天才』
前篇ですが、次号が図書館にないので、とばしました。
○
ウィリアム・テン『P(ナル・ピー)』
第二次原爆大戦の数ヵ月後、ダニエル・グラート博士は人類の究極的な社会的進歩を生み出すことになる発見を偶然に行った。あらゆる点で平均値の男、ジョージ・アブニーゴーを発見したのだ。
なかなか面白い。少年漫画ではこういう設定の人物がときたま登場するのですが、それを人類の災禍の後にもってきて、こういう使い方をするのがすてき。ヴォネガットの『ハリスン・バージロン』と似たようなものを感じました。
○
光瀬龍『巡視船2205年』
巡視船乗組員のリョウは彫刻が趣味の青年。ある日、非常警戒警報のランプが点滅。近くの星に不時着した船があると連絡してきたのだ。
なかなか面白かった。難破船の乗組員たちの疑心暗鬼ぶりがいい。
◎
アンドレ・モーロア『人間の生活』
一九七〇年、地球と大惑星群との間に友好関係が結ばれた。これ以前にも、異星人たちは地球を観察し、そして人類を実験していたというのだ。
実験の方法が面白くて、ちょっと笑ってしまった。けれど、残酷なことすんなー。
◎
ストルガツキー兄弟『最初の試み』
光子宇宙船で旅立つ男を、友と恋人は見送った。彼は相対論的時間差によって、もう会えない運命のはずだった・・・・・・。
なんか理屈はよくわからんが、Gに耐え続ける乗組員の様子が健気でよかった。三人三様の語り口も形式的に面白かった。
○
手塚治虫『SFファンシー・フリー 第七話 一寸の虫』
オチはどうかと思うが、庭に集まる宇宙人の様子がよかった。
さいえんす・とぴっくす
月は衛星が成長したものだ(ソ)の記事がなかなかドラマチックだけど、学問的な正当性はなさそう。
野田宏一郎『SF英雄群像③キャプテン・フューチャー エドモンド・ハミルトン作』
数作しか読んだことないのですが、好きです、キャプテン・フューチャー。全集もでてるようだし、読みたいなあ。でも、時間がなあ。
大伴秀司『SFを創る人々・その6 小松左京氏』
SFは遊びの文学だ、とその魅力を語っておられる。『復活の日』の構想も語っておられます。
小松左京『拝啓イワン・エフレーモフ様―『社会主義的SF論』に対する反論―』
SFは自由な文学形式だ!科学のみにとらわれるのはいけない!まとめるとこうなると思います。まったく、そのとおり。読者投稿の『てれぽーと』の欄でも、エフレーモフ批判が毎号載ってますんで、ファンの声を代表した形になってますね。しかも、それが非常に論理的。『日本SF論争史』(だったかな?)でも、読んでいたのですが、こうして時代背景を確認しながら読むと、より納得。
◎
ハリイ・ウォルトン『D小惑星のエピソード』
宇宙駐在所のブラクストンは気密服を着たまま、売店でいろんなものを販売している。こんなところやめてやる!そう思っている彼だが、その考えをいつも撤回してしまう。それは、ある友人のため・・・・・・。
いい話やー。異星人の身体特性にまず驚かされ、最後に友情話にやられた。異星の生物・植物の生態などもなかなか面白かったし。
SF DETECTOR
ハヤカワSFシリーズで日本人作家の作品出る。光瀬龍・小松左京の作品だそうです。
エドモンド・ハミルトン『時果つるところ』
なんか政治のお話になってきた。
総評:今日は比較的心が生きていたのか、それとも良作が多かったのか、面白く読めました。ベストは『D小惑星のエピソード』。別段すごい作品とかいうわけではないけど、なんか好き。
人気カウンターの順位は①時果つるところ②失われた種族③帰還者④時間がいっぱい⑤ミニアチュア ラインスターはなぜ順位がいつも高いんだろう?僕にはいまいち面白さがわからない。
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無題
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