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SF読もうぜ(177) 『SFへの遺言』

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小松左京による日本SF回顧&遺言?


 基本的には、『SF魂』と、そんなに変らない内容かな?とも思うけど、ほかの人の声が入っている分、多角的になっている(『SF魂』の方が後なんですけれど)。けれど、小松氏の話より、星新一伝説のほうが気になった。

 原子力発電所にSF作家クラブが行った時に、「原子というものを見せてください」と星新一が言って、原子は海で獲れるか山で獲れるか論争になり、筒井康隆が「漁師がそこで釣ってた」といったとか・・・・・・。光瀬龍が「あの中でゴジラ飼ってますか」ってきいたり・・・・・・。この人たち、アホや。でも、そういうぶっとんだ発想力と行動力というか、それを口に出して言っちゃうところが、作家というものになれる資質なのかなあと思いました。

 下の注とかを見つつ、まだまだ読んでないものがいっぱいあるなあと。それはSF素人としてはこれからも楽しみな本がいっぱいあるってことだなあ。

 文学としてのSFという考え方が、根本的に小松さんの中にあって、SFの可能性というものをまだ信じてらっしゃるんですよね。その信念が伝わってくる対談だと思います。石川喬司さんの「新しい文学としての可能性」を模索している日本SF黎明期の作品を日々読んでいると、青春時代真っ只中の日本SFって、少し青臭い部分はあるかもしれないけれど、新鮮でみずみずしいなあと思いました。
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