昨日、映画「逆境ナイン」を観ました。たしかに面白かった。だが、しかし、原作版には到底かなわないぞ!と思ってしまった島本ファンの僕。なぜ「やる気パルス」がでんのだあ!俺は新屋敷の「
女とは追わせるものと見つけたり」がみたかったぞー!
万年一回戦負けの全力高校野球部主将の不屈闘志は校長に突如廃部を宣告される。「
これだ。これが逆境だ」。不屈は不適にも笑い出し、校長に
甲子園優勝を宣言する。甲子園か、廃部か・・・。その闘いの最中、さまざまな逆境が全力ナインに襲いかかる。はたして不屈は甲子園へ行くことができるのか?
「
逆境とは思うようにならない境遇や不運な境遇のことを言う!」
全力ナインの前に立ちはだかるいくつもの逆境。テスト、女、事故、
九回裏112-3、エトセトラ。その逆境をいかに乗り越え、ねじふせるのか?いかなる場面においてもポジティブであることと、熱くあらねばならないことを教えてくれるこれこそ
真の熱血漫画だ!。
この漫画の盛り上がりの頂点はなんといっても
男球。男の熱き魂をのせたボールは文字通り唸りを上げ、打者に襲いかかる。「うおおおおお」と吼えたけるボールは以前のいかなる魔球をも超越した精神論で作りあげられ、これこそスポーツ根性漫画が達した根性論の頂だ。
熱血スポーツギャグというジャンルを開拓した島本和彦が到達したこの高みは、今後、いかなる人物も登攀できないところまで突き抜けてしまった・・・。そんな感想さえ持ってしまうほどのテンションである。
そして、そのテンションはいくつもの名言さえ生み出してきた。
「
それはそれ、これはこれ」
「
たかが100点差!」
「
命がけで目ざめ 命がけで家をでたあと 命がけで試合にのぞみ 命がけで振っているのです!当たらないはずがないでしょう!!」
男の生き様。それが島本漫画の真骨頂。
不屈闘志の生き様とやる気パルスに共振させられる大傑作です!
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