『逆境ナイン』映画化を記念して藤田和日郎先生と島本和彦先生が合作で発表したのがこの『逆境ナイン特別編 からくり逆境サーカスナイン』です。もちろん
、『逆境ナイン』と
『からくりサーカス』の合作!『新吼えろペン』三巻収録です。
万年一回戦負けの全力学園高校野球部だったが、いくつもの逆境を乗り越え甲子園行きを決めていた。そんなある日、不屈闘志は校長室へ呼び出される。しかし、そこにいたのはフェイスレスならぬ、フェイスレスによく似た面目なし(
メンモクレス)。メンモクレスは「野球部ちょうだい!?」と叫びます。ショックを受ける不屈の周囲には
オートマータがうじゃうじゃ。不屈はどうなってしまうのか?
話は三日前に遡る。甲子園行きが決まってからモテモテの新屋敷(全力高校野球部部員)は「このボクがモテるなんて 野球やっててよかったよ!!」と帰り道に叫んでいました。その時、後ろから現れるメンモクレス。「ほう、面白そうな話ですね」。「ボクになんの用ですか?」と尋ねる新屋敷にフェイスレス・・・じゃなくてメンモクレスは泣きながらこう訴えます。「
実はワタシもモテなくて困っているんですよ!」。そんなメンモクレスに新屋敷はアドバイスをしてあげます。「甲子園に行けばモテますよ?」さらに、「彼は甲子園ではこんな話もある」と切り出します。
昔 とても仲のよい男の兄弟がいて、とてもかわいい共通の好きな女の子がいたんです。でも
弟はその娘を自分だけのものにしたくて、その娘を甲子園につれていったあとで結婚すると約束を!!
・・・『タッチ』ですね。でも、フェイスレス・・・じゃなくてメンモクレスにとっては身にしみる話であるらしく猛烈に感動してしまい、新屋敷の前に再び現れることを宣告して立ち去ります。
場面は変わり、メンモクレスの家。メンモクレスは自分の家に自分の好きな女の子をさらってきて幽閉していました。その名も
モエレオール。取り出した色紙に、『
めざせ!甲子園につれていって! モエレオール』とむりやり書かせ悦にひたるメンモクレス。
再び場面は最初に戻ってオートマータと対決することになった不屈。しかし、彼は敗れ去り
甲子園にはオートマータたちが行ってしまいます。甲子園でオートマータは「
からくり男球」という魔球を駆使し、相手バッターの顔面をメチャクチャにしてしまいます(殺人L字殺法っぽい)。そこに「スグカットー
ナマミ」なる鳴海によくにた人物が登場。「ナマミ球」を駆使してオートマータを破壊します。その頃、なぜか宿舎に閉じ込められていた全力ナインが救出された。はたして、どうなるのでしょうか?
と、こんな話です。ちなみにこの話は完結しておりません。「続く・・・かもしれない?」と書かれていますが、あとがきマンガで藤田先生が「
おれはやらねーぞ!」と仰っているので可能性は低いと思います。メンモクレスの情けなさとモエレオールの南ちゃん役に萌えてください。
ちなみに前述の『タッチ』の説明シーンでは本当にあだち充先生がたっちゃんとかっちゃんと南を描いておられるので正確にはあだち充先生を含めた三人の合作であるのかもしれません。
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