今日は
西森博之『甘く危険なナンパ刑事』。1990年『週刊少年サンデー』連載。
金と女にめっぽう弱く、軽薄・我儘・無責任。そんな刑事相沢光司が、同僚の男らしい女刑事小林麻子と千葉の平和を守るため、今日も事件に立ち向かう。
型破り刑事が大活躍というよくある型の刑事コメディ。主人公相沢は卑怯かつわがまま男。同僚と手柄を取りあったり、無用に拳銃を撃ちまくったり、好き放題しています。
しかし、そこはやはり西森マンガ。一見いい加減な主人公が真の悪者と対峙してブチ切れ、差し違えに近い形でやっつけるといういつもの流れで、最後の最後はビシッと決めてくれます。
このマンガのヒロイン小林麻子刑事は
男装の麗人(ちなみに兄貴はオカマさん)。常にスーツを着用しており、男嫌いです。そこにパートナー相沢が猛アプローチして、いつもボコボコにされるという王道展開。少しずつ陥落していく麻子の姿にときめくこと間違いなし。後の『天使な小生意気』につながっていくヒロインですね。特に僕は
強気女フェチな
マゾ的思考の持ち主なので麻子にメロメロです。
この作品は『今日から俺は!!』が増刊から週刊に移るその間に描かれた作品なので、『今日から俺は!!』の登場人物の性格が流用されていて、非常に近い雰囲気を感じます。主人公相沢→三橋、同僚権藤→バカ番町今井といった感じです。
全二巻(ワイド版では全一巻)の短い作品ですが、西森マンガの魅力がたっぷり詰まった良作です。
PR
COMMENT