SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
面白かった。
突然やってきた、人間から見ればローテクのトリポッド。でも、実はテレビを使ってサブリミナル攻撃をしてきたり、人間を操るキャップを配ったりと地道な活動を続け、人間を使って人間自身を統制していく・・・・・・。その手際は見事といえるまではないけれど、その不器用ぶりがさらにリアリティを増してこわい。
ウェルズの『宇宙戦争』を(たぶん)下敷きにしながらも、一風変った物語になっています。破滅ものが得意な作家ということですが、確かに破滅もののコアな部分が楽しめます。また、精神年齢がいつまでたっても大人になれない僕には、少年の語りというのは、異常に感情移入できてしまうので、好きなんです。いいジュブナイルだなあ。挿し絵もポップで好きです。
ジョン・クリストファーはウィンダムのライバルとか、後継者と目されていたそうで、そうであるならば読まねばならんなあと思いました。『草の死』が代表作だそうですが、入手は難しそうです。
三部作の後に書かれた前日譚であるということなので、これから本編に取り掛かります。さあ、百年後、トリポッドに支配された未来で、なにが起こるのか?この作品は、戦いはこれからだ!調で終っていますので、先が気になります。
COMMENT