レイ・ブラッドベリ『草原』
全自動化され、家事もやってくれる家で生活する家族。子供の精神を反映して、風景を形作る部屋がアフリカの草原に変化していて、両親はその中で生肉を食むライオンを目撃する・・・・・・。
怖いよー。子供ってカオスな存在だけに、なに考えているかわからないところがちょっと怖いですよね。
ガイ・ディーンジェリス『ドアからドアへ』
ノラは彼女の夫が、すでに夫ではなくない贋物であることに気づいた。あのスーツケースを持ったセールスマンが来てから夫は別人になってしまったのだ。
侵略ものの変形かな?途中もなにか嫌な感じだが、本当に怖いのは彼女が狂っているのか、それとも侵略が事実なのか判然としないところだと思う。
アイザック・アシモフ『愛すべきゼロの列』
アシモフ博士のエッセイ。莫大な数字の数え方の歴史が面白い。
リチャード・マティスン『チャンネル・ゼロ』
時は現代、ある警察署で、少年の陳述をテープレコーダーでとっている。
SS。確かに怖いけど状況がはっきりしないので消化不良は残る。貞子?
アルフレッド・ベスター『祈り』
ビュキャナン姓を持つ家庭に奇妙な調査員が現れる。名を変え、所属を変え、ビュキャナン姓の男の子を捜す男の目的とは?
これはなにかのアンソロジーで読みました。前半のハードボイルドみたいなリアリスチックな展開から、小学生の作文へと進むそのギャップがたまらなくおかしい。名作ですね。
岡俊雄『SF映画展望⑦ジョージ・パルの作品』
ジョージ・パルの作品の解説。
ロバート・シェクリイ『不景気』
仕立て屋が註文されたその婦人服は、どう見ても、人間のものではなかった。では、いったい誰が着るのか?
SS。うーん、面白いのか、面白くないのか。普通。
日下実男『地球物語(7)』
地殻の変動や海の侵食など。
さいえんす・とぴっくす
超広軌シベリア鉄道の計画が壮大でいい。ベーリング海峡を繋げて、ニューヨークまで繋げてしまう!飛行機で行った方が速いのでは?と思った僕はロマンがないのだろうか。
ウィリアム・テン『十三階』
あるはずのない十三階をテナントにしたいと奇妙な二人組みが不動産会社に訪ねてきた。
あるはずのない十三階。なんだかワクワクするシチューションですが、これは少し怖いお話。日本だったら、あるはずのない四階になるところです。
S・Fらいぶらりい
ロバート・A・ハインライン『メトセラの子』の紹介。
木曾山康治『画期的な新SFテレビ番組“未知の世界”』
日本でも放送の始まった「トワイライト・ゾーン」の紹介と、この作品に参加しているSF作家チャールズ・ボモントの手記の要約。
ジャック・フィニイ『上げ潮』
会社の中で出世するために同僚の足を引っ張ることの実行を悩んでいる主人公は自分の家の向かいのアパートの部屋に亡霊を見ることとなる。
幽霊と主人公の悩みの周波数が同調して、××しちゃうっていう発想がいい。けど、この主人公には共感できないなあ。
ロバート・ブロック『何がベムをそうさせたか?』
宇宙人がセントラルパークに着陸し、あるバーへとやってきた!
SS。展開が筒井康隆の『ヒノマル酒場』みたいだが、ものすごくくだらないオチに。くだらないが、こんなお話が僕は大好きです!
シオドア・スタージョン『恐怖屋フィリプソ』
会社の遅刻の説明に使おうとしただけのUFO話が、出版され、フィリプソはそれで生計をたてるようになり、ついには信者さえ現れ、「宇宙寺院」まで建設される。ところが、本物の宇宙人が現れて・・・・・・。
原題は『Fear Is a Business』。「商売の恐怖」といったところでしょうか?直訳した方が意図がよく通ずると思うんだけど。主人公に群がるマスコミが宇宙人の語る理想を駆逐してしまう様子がいかにもコマーシャリズムに対する皮肉をきかせていて、原題にぴったりです。
草下英明『宇宙人(スペース・マン)の条件』
宇宙飛行士にとって、どのような資格が必要か?アメリカで宇宙飛行士の試験を受けたという(本当か?)男の経験談をもとにして書く。
SF事典(4)
スペースワープ(次元を歪めて宇宙空間を跳躍する航法)、フォース・フィールド(力場。重力場の衝突がエネルギーを生み出すという物理学の仮説を応用したSF造語。バリアーの意味でも使われる)、アーマゲドン(聖書に書かれる善と悪との大決戦場。転じて、最終戦争)。
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