全世界連盟から派遣されたフォーマルハウト第二惑星調査隊は、隊長のロカノンを残して全滅した。この惑星にひそむ連盟への反逆者が、調査隊を襲ったのだ。なんとかこの事実を母性に知らせようとするロカノンだったが、通信装置を破壊されてしまっていた。使用可能な装置は調査隊を攻撃した反逆者の手もとにしかない。ロカノンは、この星のヒューマノイド-風虎に乗り、空を翔けるアンギャール族の協力を得て、未踏の大陸の果てまでも反逆者を捜し求めるが・・・・・・その後のル・グィンの物語世界の基調をなすSF界の女王の記念すべき長篇第一作!
うーん、面白いのは面白いのですが・・・・・・。ファンタジーは肌に合わないのか、どうも・・・・・・。『闇の左手』を読む前段階として、この作品を読んだのですが、まあ、たいした話ではないかと感じてしまいました。あー、あと旅物語が苦手なのもあるかもしれない。
一番面白く感じたのはプロローグです。ここでの、神話とSFの融合は面白かったのになあ。あと、インパーマスーツとか、風虎なんかがはったりきいてていいです。
作者は人類補完機構を読んで、こういったお話が書きたかったんだ!と思ったそうですが、この作品を読む限りでは、スミスのほうが数倍面白いかなあと個人的には感じましたが。
まあ、なにはともあれ、残りの作品、特に『闇の左手』に期待します。
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