アニメや漫画にひんぱんに登場する「世界征服」。だが、いったい「世界征服」とは何か。
あなたが支配者になったらどのタイプになる?
このさい徹底的に考えてみよう!
世界征服・・・・・・。この響きはある種の人にはたまらないでしょう。ある種、現実を超越したこの響きは男の夢やロマンを総延長したところに大きく聳え立つ金字塔ともいうべき言葉です。かつてこの言葉を本気で実行した人もいることはいますが、少数です。しかし、だからこそ追い求めたいではないですか!この壮大な夢を。
さて、この本では「世界征服」の支配者を四つの正確型にタイプ分けしています。僕は「魔王タイプ」だそうです。自分の「正義」を押し売りして、相手を滅ぼすことを考えてしまうタイプだとか・・・・・・。「死ね死ね団」や「ピッコロ大魔王」がその例としてあげられています。そうか、僕はピッコロだったのか・・・・・・。
馬鹿馬鹿しいことでも深く考え込むことによって、思想に変化します。僕の大好きなSFはその例のようなものですが、「もし、世界征服を本気で考えるとしたら・・・・・・?」という「if」を用いることによって、この本は立派に「センス・オブ・ワンダー」を踏まえた面白い本になっております。さすが、コアなSFファン岡田斗司夫さんです。
世界を征服することの目的、達成した後のヴィジョン、そして、悪とは何なのか・・・・・・。部下を支配する方法、粛清の必要性、征服のための資金作り・・・・・・。そんな世界征服の「理念」と「実効性(経済性)」を追求した非常に読み込める作品です。
奥付を見るとわずか二ヶ月で七回増刷されているみたいで、もしかするとこの分の印税が岡田氏率いる悪の秘密結社の資金に運用されているかもしれない・・・・・・というのは考えすぎでしょうか。いずれ、オタクによる世界転覆を岡田氏が果たしてくれることに思いをはせつつ、この文章を終えたいと思います。
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COMMENT
はじめまして。
岡田さん、痩せる前のほうが愛嬌があって(さらに毒舌とのギャップが)良かったと思うのは私だけ?
はじめまして
ああいった方はきっとコンプレックスをばねにして社会的な活躍をなさるように見えるので、社会に対する反感が毒舌や世界征服の妄想につながっているような気がしているのでそれが鈍ってしまうのではないかと心配です(←余計なお世話)。