SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
なかなか面白いです。
河合さんはユング派の学者だそうで、僕としてはもう少しフロイトの考える無意識というものをしっかり読みたかったのですが、本のセレクトを間違った感がします。しかし、ユングという学者を僕は学術的には信用することができないながらも、非常に面白い世界観を作り上げているというエンターテイナー的な意味で素晴らしいと思います。
ユングの神秘主義とのつながりというか、普遍的無意識の世界だとか心の曼荼羅模様だとか、わかりにくいところも微妙に入れないところなんですよねえ。
アニマ・アニムスの話なんかも面白く読ませていただきました。男の抱くアニマというのは実はけっこう都合のいいものであるし、女性にはたくさんのアニムスがいるらしいです。女性のアニムスが強く出すぎた場合にはヒステリックになる、という指摘があるのですが、なるほどねえとテレビに出てくるある女性のことを思い出してしまいました。でも、男性でも同じようなやついるよなあ。
この本のなかで何冊か小説などが挙げられているのですが、読んでみたくなったので以下にメモしておきます。
ヘルマン・ヘッセ『荒野の狼』、ハナ・グリーン『デボラの世界』。いずれも精神世界をテーマにしたお話のようなので、たぶん読んで面白いだろうと思いました。
てっとりばやく知りたいなんて思わないで、きちんと原典にあたらないとまずいなあと読み終わってから思いました。なので、がんばってフロイトの著作から読みたいと思います。
COMMENT