ソウルの中心を南北に分けて流れる雄大な河、漢江(ハンガン)。休日を、河岸でくつろいで過ごす人々が集まっていたある日、突然正体不明の巨大怪物<グエムル>が現れた!河川敷の売店で店番をしていたカンドゥの目の前で、次々と人が襲われていく。気付いた時には遅かった!カンドゥの愛娘、中学生のヒョンソがグエムルにさらわれたのだ!さらに、カンドゥの父ヒボン、弟ナミル、妹ナムジュのパク一家4人は、グエムルが保有するウィルスに感染していると疑われ政府に隔離されてしまう。しかし、カンドゥは携帯電話にヒョンソからの着信を受け、家族と共に病院を脱出、漢江へと向かう。果たして彼らはヒョンソを救えるのか?そしてグエムルを倒すことはできるのか!?
興行的には失敗したとは聞いてましたが、なかなか面白いではないですか。
冒頭、軍の基地にて、アメリカ人上司に命令されて薬品を流しに捨てる・・・・・・。基本的にこの映画で
アメリカ人は悪者です。よくも悪くも韓国人のイデオロギーが出た映画ではないでしょうか。
日本人の考えるストーリー展開のつぼを意識的ではないですが、外してくれて一種のカルチャーショックがあります。普通考えたら橋にあんな生物がぶら下がってたら、やんやと見物しないと思うのですが。しかも、池の鯉に与えるがごとく餌までやって、地上に上がってきてから逃げても
遅いっつーの!葬式の場面とかも、そこでギャグにしてしまうか!という感じ。最終的にはお兄ちゃんが、まさかの火炎瓶投球失敗!いくらなんでも、
後ろに落とすのはありえないと思うのですが。それじゃ「
珍プレー好プレー」だよ。
と、突っ込みがいのある映画なのですが、怪物の造形がすばらしく、楽しいモンスター映画です。躍動感ある怪物の突進には、怪獣映画ファンとして心ときめくものがありました。家族のつながりというものを前面に押し出した作品で、観ていて普通の感覚でいられるのがいいですね。ただ、それだけにそのラストはどうなんだ?という戸惑いもあることはありましたが。
あっ、あとアーチェリーを構える女性の姿が素敵でした。武器を携えている女性ってステキ(←変態?)。
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