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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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同じジョンでも・・・・・・ 『光る眼』

  ジョン・ウィンダムの名作SF小説『呪われた町』を映画化した1960年の同名邦題作品を、鬼才ジョン・カーペンター監督がリメイク。
アメリカのある田舎町で突如すべての住民が6時間にわたって昏睡状態に陥るという怪奇事件が起きる。しかもその後、町で妊娠可能な状態にある女性たちはすべて子供を宿してしまい、出産。やがて大きくなった子供たちは異様な能力を発揮し、邪魔な人間たちを抹殺し始めていく…。

 えーっと・・・・・・眼が光ります

 あのジョン・カーペンター監督です。原作はジョン・ウインダム『呪われた村』。同じジョンでも水と油です。なぜ『遊星~』ではあんなに原作に忠実で、こっちでは違う?まあ、リメイクだから映画版を参考にしたのかな?

 とにかく、やっぱりB級だ!ウインダム作品のテーマなど、かけらもありません。とにかく、眼が光る!子どもが怖い!爆発シーン!その三点に尽きます。いや、面白いのは面白いけどね。

 二列縦隊で行進する七・三分けとおかっぱの少年少女を見て思わず吹き出してしまうのは僕だけでしょうか。個人的には、最後の主人公と超能力少女の読心対決の心理描写で心の壁が登場したときや、警官隊の仲間割れにも、ちょっと笑ってしまった。レンガの壁ですか・・・・・・。もう、なにも言いますまい。

 やられたら、やり返せ。ハムラビ法典を地でいく子どもたち。ご飯が熱けりゃ、母親の手を鍋に突っ込ませわからせる。仲間の死んだ胎児を解剖されれば、生きたまま自らの手で自分の胸をメスで切り開かせる
 あの原作がこんなに悪趣味なものに変わってしまうとは・・・・・・。まあ、悪趣味大好きですから、いいんですけどね。
 あまりのギャップに始終画面に突っ込みを入れていました。「ウインダムに謝れ!」と。
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