忍者ブログ

SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

唐木順三『無用者の系譜』

img108.jpg

唐木順三の日本文学論考


 うーん、面白い。

 『伊勢物語』の主人公在原業平の「身を用なきものに思ひなして」という「無用者」という視点から、日本の文学を眺めていく。一遍、西行、芭蕉、荷風などが、「無用者」の系譜として挙げられている。

 僕も自分を無用者と感じているところがあるので、それを愚痴る小説に非常にシンパシーを感じてしまうんです。特に書けない書けないとグチグチいいつつ酒を飲み続ける、いけないとわかってるのにダラダラしてしまう。そんな破滅型私小説作家の作品が、非常に読んでて心地よいんですね。自分と重なりますから。現実世界と対立する「雅」の世界を作り上げるっていうのは、非常に納得できます。
 まあ、作者の意図をちゃんと読めてるかは、不安ですが。

 中世の坊さんたちの行動が非常に面白くて、好きです。教義よりも、市に出向き、念仏唱えてまわったりしたり、俗に交わりつつ、坊主の権威主義やら教義主義やらから逃れて、貧に窮しながら行を積むというストイックさがすげーなあと思いました。ただ、これは伝説に近いものなので、そのまま受け取るのはどうかと思いますけど。まあ、当時はこういったものが美談であり、理想であったんだなあ、と。

 俗世界と流離して、もうひとつの「雅」の世界を作り上げるということは、SFにも適用できることだと思いますね(←むりやり?)。僕は才のない人間なので、きちんと、現実世界に対応しなくちゃいかんなあと思いました。流離の人生は僕には無理だ。
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

TRACKBACK

Trackback URL:

カレンダー

03 2017/04 05
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

フリーエリア

カウンター

アクセス解析

プロフィール

Copyright ©  -- モラトリアム --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]