なんか、呆然としちゃいました。
日本の文学への警鐘です。出版の構造とか、著作権の問題とか。メタ・フィクションなんでしょうけど、『虚人たち』からつながる部分があって、興味深いです。
なんか筒井さんの怒りに平伏してしまいました。もっと、本を読まなくてはなるまいなあ、と。そういった基礎となる部分の読書ができていなければ、「批評」などというレベルのものはできないんだろうなあ、と思いました。まあ、僕がここに書いているのは単なる感想文ですけど。SF以外にも、いろいろ読まなくちゃ!
文章構成にも仕掛けがあって、場面転換の時に行空けをしなかったりして、読者の戸惑いを誘発しています。あと、気づいたのは読点の少なさぐらいでしょうか。まあ、僕にはこれくらいしか、わかりません。
しかし、内容に関しては難しくはなかったと思います。戸惑ったのは、「登場人物」と「登場人物の創作した登場人物」とが同衾したり、登場人物と「登場人物のモデル」あるいは、登場人物が同時に二つの点で行動している、などの把握でした。あと、後半の方の劇ですね。あのへんも、勉強不足で完全には理解が及ばない。辞書を引いて調べなくては。
登場人物のモデルに関しては、あー、あの人かなあという連想は働きますが、はっきりとはわかりませんでした。もっと、勉強せねばならんなあ。
もっと、勉強せねばならんなあ。
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