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海外古典を読む(⑤) ヘミングウェイ『ヘミングウェイ全短編1 われらの時代 男だけの世界』

 1921年、一人のアメリカ人青年がパリにやってきた。地位もなく名声もなく、ただ文学への志に燃えたアーネスト・ヘミングウェイという名の青年は、このパリ時代に「雨のなかの猫」「二つの心臓の大きな川」「殺し屋」など、珠玉の名編を次々に発表する。本書は、彼の文学の核心を成すこれらの初期作品31編を収録。ヘミングウェイの全短編を画期的な新訳で刊行する全3巻の第1巻。

 今週はヘミングウェイ週間と決めて、ずっとヘミングウェイを読んでいます。

 高校生のときに読書課題で読んだ『老人と海』以来になるのですが、純文学だなあと思いました。もちろん海外には純文学だとか大衆小説だとか明確な区分はないと聞きますが、SFやミステリなどのきちんとパッケージされた商品と比べると散文詩に近く、できごとのスケッチのように感じられます。

 僕の好みとしては、『われらの時代』でも『男だけの世界』でもアウトサイダー的な人物が登場するものが好きでした。例えばニック・アダムスものの『ファイター』。精神に変調をきたした元ボクシングチャンピオンの物語です。帰還兵の虚しい日常を描いた『兵士の故郷』もよかったです。

 それから、現在のスポーツノンフィクションものにつながるようなスポーツの世界を描いたものも好きでした。沢木耕太郎の『敗れざる者たち』の題の元ネタともなった『敗れざる者』、騎手の親子を描いた『ぼくの父』、ベテランボクサーの心理を描いた『五万ドル』など、これもアウトサイダー的なスポーツ選手たちの生き様を描いた素晴らしい作品だと思います。

 それから、僕だけが感じることではないと思いますが、そこはかとなくユーモアが漂っているものもありますね。『エリオット夫妻』『白い象のような山並み』がその点においては面白かったです。

 今、『武器よさらば』を読んでいますが、そこにつながるものが何編か見えてその関係性というのをさぐるのもなかなか面白いです。
 なかなか楽しめる短編集でした。
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