あえて間違った道を選べ！ 島本和彦『男の一枚 レッドカード』

　島本和彦の熱血ギャグマンガです。

　強豪帝国学園に入るためだけにサッカーを頑張ってきた赤井剣だったが、全力学園キャプテンのスカウトを受け、あえて弱小の全力学園サッカー部に入部する道を選ぶ。だが、入学初日、彼は激しく後悔していた。
　帝国学園に入部するには周囲の人間を蹴落とすことは当たり前。その被害にあった者たちが全力学園に集い、帝国学園への復讐を目論んでいたのだ。分身技を使う天王寺、サイボーグ化した足を持つ影山等を擁する全力学園はバードユニットという空飛ぶ帝国イレブンに立ち向かうのだった･･･。

　題名からもうなんかマズイですよね。「レッドカード」はだめでしょ。
　このお話にはさまざまな必殺技が登場します。ボールに鋼気を送り込んで瞬時に鋼鉄化してしまう「アイアンロック」、グラウンドの砂塵を舞い上がらせてボールに擬す「ダミーシャドー」（本物のボールは頭の上に乗っている）。『キャプ翼』並の必殺技です。
　さらに帝国学園のバードユニットと呼ばれる一群は普通に空を飛びます。上空からキックを決めて選手を痛めつけますが、審判は足もとのボールに気をとられて反則に気がつかない。しかも、中にはユニホームを着せた普通の鳥も交じっているというものすごさ。
　・・・・・・もはやサッカーではありません。