『月刊アフタヌーン』という雑誌をご存知でしょうか。現在『蟲師』や『げんしけん』、『大きく振りかぶって』などの人気漫画を掲載している月刊漫画誌です。
その『月刊アフタヌーン』が創刊10周年と
創刊14周年(きりが悪いな)で行ったのが、アフタヌーン作家を集めて描かれた『大合作』なのです。
岩明均、星野之宣、士郎正宗などの御大を含む数十人の作家の共同作業で描かれたこの作品は究極のセルフパロディとなっています。
『大合作』では『寄生獣』のミギーが巨大化。シンイチを武器として振り回し、「
シンイチハリケーン」や「
シンイチビーム」などの必殺技を繰り出します。さらに、『勇午』の主人公勇午にシリアスな顔で「
ベルダンディーのすっぽんぽん」「
ルミちゃんの陰毛」なんていう台詞を言わせます。ラストでは『ああっ女神様っ』のベルダンディーの水着姿を全員に一人ずつ描かせます。『拡散』している小田ひで次と『犬神』の外薗昌也のベルダンディーが異彩をを放っています。
『大合作2』では沙村広明『無限の住人』の万次が医者として登場。得意の刀さばきで患者を解体。舞台が病院なので
ナース姿のベルダンディーやスクルド、『神戸在住』の辰木さん、『ヨコハマ買い出し紀行』のアルファなどが見れます。個人的に一番好きなのが、『BLAME!』の主人公霧亥が
陰金田虫を宣告されるくだりです。ラストには全員が描くスクルドが登場。木村紺のスクルドが私はお気に入り。
ただ、アフタヌーン好きな人にしかわからないギャグや登場人物がたくさんおり、勉強してないとつらいかもしれません(なんの勉強?)。ただ、ファンにはたまらない作品だと思います。植芝理一の
おじゃ魔女ネタとかがわかるかわからないかが境界だと思います(ちょっと濃すぎ?)。
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