島本和彦の残した数々の名言は私の胸に深く刻み込まれています。
『炎の転校生』第一話の「
じゃあ、先生が死ねと言ったらおまえも死ぬんだなっ?」。
映画化もされた『逆境ナイン』での「
それはそれ これはこれ」とか。
熱き漫画家島本和彦の現在連載している『吼えろペン』の原型となった作品が『燃えよペン』です。主人公はもちろんあの炎尾燃(ほのおもゆる)。『ハヤテのごとく!』の畑先生が何度か作中でネタにしているキャラで、
今週(vol.67)のまんが家バックステージでも言及されてました。
熱血漫画家炎尾燃は漫画のためなら命もかける熱い男。迫力ある効果線を描くために
愛車のバイクに火を放ったり、アシスタントである恋人にリテイクを出しまくって別れるはめになったりと熱すぎてどこかおかしい人物を描くという島本節全開のギャグ漫画です。
「最近、島本を炎尾燃と同一化する人がいて、たいへん困っている」という島本和彦だが、炎尾燃には現実世界での島本和彦とクロスするところもあって、非常に面白いです。『燃えよペン』の場合、第9話「オリジナルアニメ制作接触編」。
昔、自分の描いた
『嵐の転校生』のアニメ化の話が来て、本当に実現するのか疑問視しながらも、淡い期待を抱く炎尾燃。実現したアニメ化の主題歌の歌詞を任された炎尾は作曲まで任されるはめに。
自ら自宅のラジカセに熱い声を吹き込んだ炎尾燃はゲストとして声優での出演も果たす。アニメの出来にも大満足し、「ああ、これが全国のレンタルビデオ店に並ぶのだな」と感慨にふける炎尾。しかし、この『嵐の転校生』は世界初の
オリジナル・レーザーディスク・アニメーション(O・L・A)として発売されるのでレンタルビデオ店には並ばないのだった・・・・・・。
実際に島本和彦の『炎の転校生』はアニメ化し、
O・L・Aとして発売されました。当然、その結果は・・・・・・。そして、『炎の転校生』のサウンドトラックには
島本先生自身が熱唱する主題歌とか主人公滝沢との対決話「滝沢昇vs島本和彦」が収録されているそうです。生きているうちに一度はきいてみたいです。ちなみに、通信カラオケDAMに収録されているそうなので歌いたい人はぜひ。そういえば、これも『ハヤテのごとく!』第48話でネタにされていました。
ところで、この本には熱血マンガ家十訓というのが収録されています。ものすごく熱いです。すべてのマンガ家がこうであってほしい。これを読んで、そう思いましたが、実際にやったら過労で
死んじゃうと思います。だから、皆さん、そこそこでいいからがんばって!
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