今日は
篠房六郎『空談師』。
コンピューターネットワークを媒介とした仮想の遊戯空間「ボード」。「ボード」の製造元であるゲームメーカー・リネンによってその世界観と基本的なルールは大まかに提示されてはいたが個々の「ボード」の実質的な管理と運営はリネンと契約した数多くの管理人(GM・ゲームマスター)の自由裁量にその多くが委ねられていた。
PK(プレイヤーキラー)が白と黒の族に分かれてお互いを殺しあうパラベラムというネットワーク世界を舞台にしたSFアクション。
読む人を選びます。ネットワークゲームをやる人や押井守監督の『AVALON』がわかる人は大丈夫。それ以外の人にはわからないかも。
後半は打ち切られたのか、なにか別の事情があったのか消化不良。謎や伏線を回収しないまま終わってしまいました。それらは『
ナツノクモ』に引き継がれたようなので、そちらで楽しもうと思います。
それより僕が気になったのは本編とは関係ない作者の電波なコメントや、表紙でした。
人は何処までも堕ちていくことが出来ます。気が付けば最近自分は
下半身丸出しのまま日常を過ごしていたりしても、何かもうどうでも良いんです。(1巻そでのコメントより)
1巻のカバーを取ってみると、登場人物のラフ画。「
この漫画にはおっぱいが足りませんよね おっぱいが」という文字。
2巻のカバーは往来を歩く人々。そして、カバーを取ってみるとその人々が
全員全裸になっているという仕掛け・・・・・・。
ところが、待ちに待った三巻は非常に普通なコメントと本表紙。内容ともあいまって
とってもがっかりした覚えがあります。
というのは頭の悪い僕の一方的な見方であるかもしれず、実は深遠なテーマや謎解きが奥に潜んでいるのかもしれないので未読の方はお読みになって確かめて下さい。
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