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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(209) アーサー・C・クラーク『宇宙のランデブー』

2130年、太陽系に突如現われた謎の物体は、直径20キロ、自転周期4分という巨大な金属筒であることが判明した。人類は、長い間期待し、同時に恐れていた宇宙からの最初の訪問者をついに迎えることになったのだ!「ラーマ」と命名されたこの人工物体の調査のために派遣されたエンデヴァー号は、苦心のすえラーマとのランデヴーに成功し、その内部へと侵入していくが・・・・・・ヒューゴー賞、ネビュラ賞両賞受賞に輝く傑作長篇。

 面白かった!

 小惑星が落下する冒頭もなんだか好きですが、ラーマに乗り込んでからの冒険がとてもよかったです。エアバイクで円筒の中を進むシーンが一番視覚的にイメージがわいて楽しかったです。環状になっている海っていうのも幻想的でいいですねえ。

 惑星間の政治的駆け引きも、よかったです。特に頑迷で現実的な水星人は物語にスリルを加えてくれました。核ミサイルを不発にしてしまう様子も、『アンドロメダ病原体』(だったかな?)のラストを思い起こさせるドキドキハラハラのシーンでした。

 知能あるチンパンジー君の登場とか、ロボットたちの登場、博物館の様子・・・・・・など、小道具などもさまざま用意されていて、物語の面白さに一役買っています。
 ところで、この物語では映画スターとして「ヒロシ」なる人物の名が挙がるのですが、どうしてもお笑い芸人の「ヒロシ」が頭に浮かんでしまうとです。

 結局、物語は明確な謎解きを見せぬままに終わってしまうのですが、それらは共作のようですが、続編があるようなので、今から読むのが楽しみです。三本足の異星人は果たして生きているのでしょうか?彼らが太陽系に「ラーマ」を残した意味とは?ラーマの推進力とはいったいなんなのか?
 こういった疑問にクラーク博士のことだから、きちんと答えてくれそうです。


 アーサー・C・クラーク作品感想
 『幼年期の終り』
 『イルカの島』
 『海底牧場』
 『宇宙のランデブー』
 『2001年宇宙の旅』
 『2010年宇宙の旅』
 『2061年宇宙の旅』
 『3001年終局への旅』
 『神の鉄槌』
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