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SF読もうぜ(257) ロバート・A・ハインライン『メトセラの子ら』

img208.jpg 死――人間がけっして逃れることのできぬ定め。ところが、その定めをまぬかれた人々がいた。運命が彼らから死をとりあげ、不死の遺伝子を与えたのだ。だが、そうした“長命族”の存在がひとたび普通人に知れわたるや、全世界はねたみと憎悪のるつぼと化した。普通人との対立を回避するため、“長命族”はついに大宇宙への恒星間飛行へと旅立った!巨匠ハインラインのライフワーク〈未来史〉シリーズの劈頭をなす問題作

 なかなか面白かった。

 久しぶりにSFカテゴリ更新です。ああ、大宇宙、長命法、恒星間飛行などのSF用語が体に染み込んできます。細胞に浸透します。温泉並みの癒し効果です。現実から遠く離れて、宇宙の彼方へ飛んでいく。その遊離感覚・・・・・・SFってほんとうにいいものですね。

 ハインラインらしいマッチョな主人公が登場し、マッチョな思想も飛び出します。とにかく、上に立つ者の責任とか、そういう上官の悩みなどがでてきて、感情移入はしにくいです。でも、長生きはたくさんできればいいなあ。メトセラとは、旧約聖書に出てくる長生きの人物だそうです。

 死にたくないというのは、無宗教の人間の思想だと思うのですが、仏教なんてのは来世のために生きてる部分もあると思いますしねえ。しかし、現世のみしかないと思ってる我々にとっては、死というものは怖いものであるし、できれば回避したいものです。短い生だからこそ、駆け抜けるように一生懸命生きるのだ、という理論も一面の真実を突いているとは思うけれど、それは死というものが必然だからこそ考え付く言い訳のようなものにも聞こえてしまいます。できれば生きていたいもん。

 最近、NHKでも不老不死研究の特集とかされてたと思うのですが、細胞の複製劣化をいかに防ぐか、テロメアというものが問題になっているのだと昔聞いたことがあります。現在の技術はどのあたりまで進んでいるのか、不勉強でわかりませんが、やっぱり人間の考え出したことは、いつか実現に向かっていくんだなあと感じます。

 さて、恒星間飛行を成し遂げた長命族は別の星で異星人と出会ったりしますが、彼らの「神」という存在が最後まで明かされません。人類、というか長命族はペット並の扱いで別の星に移されたりしますが、このあたり、ディッシュとか『惑星カレスの魔女』の最後までよくわからんヴァッチのような存在で好きでした。『愛に時間を』ではこのへんの事情は明かされるのでしょうか?異星人のお仲間の一部となってしまったメアリイは放りっぱなしなのでしょうか?いずれにせよ、今から楽しみです。
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