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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(270) フィリップ・ホセ・ファーマー『緑の星のオデッセイ』

宇宙船の事故でアラン・グリーンが漂着した見知らぬ惑星は、神権政治のもとで奴隷が売買され、伝説の怪物ウールーの出没するみどりの大草原“海”が各都市国家をわかつ、中世的な奇妙な世界だった。遠い都市に地球人の宇宙飛行士が捕われていることを風の便りに知ったアランは、ひそかに脱出を決意し恐ろしい海賊や草原猫の危険をおかして、草の海を走る貿易帆船車に身を投じる。その一瞬から愛と自由を求めるアランの、緑の世界での大冒険が始まった!

 楽しかった。

 緑の草原を風に乗って走る帆船。ロマンチックです。

 漂着した惑星で奴隷のような生活をしながら・・・・・・という王道展開です。かつて人類の残した超文明のために、常に刈り取られる草原、動かなくなった宇宙船がその草刈機をせき止めて都市となっていたりして、大きな世界というか人間がミニチュア的な世界となっていて面白いです。

 もちろん女性も登場して美しいです。宮崎アニメ的な母親キャラ、主人公のアムラは『魔女の宅急便』のおソノさんや『もののけ姫』のトキのような強く逞しく美しいというキャラクターです。一人で逃げ出そうとした主人公に勝手についてきちゃいます。愛情があるなあ。ただし、けっこう主人公は自分勝手な気もしないでもありません。

 途中で人食い土人に襲われたり、海賊に襲われたりという冒険ものの鉄則のようなシーンが出てきますがこれも面白いです。『ONE PIECE』読んでるときみたいにワクワクできました。

 最後の宇宙船が森を乗っけたままグーっと上がるシーンに一番興奮しました。古代文明が甦るときのあの泥土がバラバラと落ちてゆく瞬間の戦慄!というのでしょうか、皆さんわかりますでしょうか?巨大な力が甦るあのシーンが僕は一番好きです。

 ファーマーの作品はこの作品と『恋人たち』、あと短篇を一つ読みましたが、まだはずれがないのでまた手にとってみたいと思います。
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