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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(276) フィリップ・リーヴ『移動都市』

 60分戦争で文明が荒廃した遥かな未来。世界は都市間自然淘汰主義に則り、移動しながら狩ったり狩られたり、食ったり食われたりを繰り返す都市と、それに反撥する反移動都市同盟にわかれて争っていた。移動都市ロンドンに住むギルド見習いの孤児トムは、ギルド長の命を狙う謎の少女ヘスターを助けるが・・・・・・。過酷な世界でたくましく生きるトムとヘスターの冒険。傑作シリーズ開幕。

 イメージ的には宮崎駿+富野由悠季です。

 移動都市として他の都市を喰らうことを生活の糧とするロンドン。僕の頭の中では、『ハウルの動く城』のハウルの家の巨大化バージョンとして考えていました。主人公は少年。これは、血沸き肉踊るジュブナイルだ!と思いました。

 最初にきれいなヒロインも出てきたし、準備万端。わくわくして読み始めたら・・・・・・人がどんどん死んでいきます。「これがほんものの戦争だ」とばかりに、主要登場人物が次々死んでいきます。ただし、別に教訓はありません。なんだろう、この後味の悪さ・・・・・・。

 自らの勝手な期待値と作品が食い違うとがっかりする、という体験をまたしてしまいましたが、それを除けば、それなりに楽しめる作品だったと思います。荒廃した世界でオールド・テクを掘り返す考古学者というのは、けっこう王道ですし、飛行船の様子なんか本当に宮崎アニメ的だったし。

 驚異的な死亡率をどう受け入れるかが、この作品を楽しめるかどうかの境目だと個人的には思います。四部作ということで、第二作目がどのような作品かわかりませんが、とりあえず心の準備だけはできたので、挑戦してみたいと思います。逆に人が死なないのに、がっかりしてしまったりして。
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SF紹介 ―象牙の城―

  • by ヌル
  • 2008/03/16(Sun)23:19
  • Edit
こんばんは、A・T様。
今回のSF紹介は、アンチ・ユートピアもの(?)みたいですね。正直言って、ちょっと後味が悪そうな気が・・・。
実は僕も昨日、一冊のアンチ・ユートピアSF(銀背)を読み終えたんです。ヘルベルト・w・フランケの『象牙の城』っていう本です。

舞台は遠い未来。巨大な電子頭脳OMNIVACが、人間社会の全てを支配していました。そこには真の自由はなく、組織され、画一化された個性のない人生があるだけです。しかし人々の中には、機械に飼い殺しにされるのを嫌い、密かにOMNIVACの破壊を企てるレジスタンスも存在しました。
その一員である主人公モーティマは、月都市にあるOMNIVACの破壊という、重大任務を課せられます。しかしそれは信じていた仲間の裏切りにより、失敗します。レジスタンスは月で建造中だった新型の大型長距離ロケットに乗り込み、脱出しました。しかし、それからはまさに試練の道です。食料の節約、エンジンの調整、人工冬眠の方法などを、モーティマたちはロケット内にいた科学者たちと協力しながら、乗り越えてゆきます。そして、彼らが流れ着いたのは―

ストーリイは計画に失敗した革命家たちの、長い宇宙の旅を描いています。題名は象牙色をしたロケットを指します。作者のヘルベルト・w・フランケは、ウィーン生まれのドイツ語で執筆をするSF作家で、ドイツSF界の第一人者と言われています。

話は変わりますが、SFにはよく色々な武器が出てきますが、レイガン(光線銃)とブラスター(熱線銃)って、どう違うんでしょうね? 単に呼び方が違うだけで、本来は同じ武器なんでしょうか? 

イメージ的に音が違うような・・・・・・

  • by A・T
  • 2008/03/19(Wed)09:06
  • Edit
 『SFマガジン』のSF事典によれば、「ブラスター(他惑星で土木にもちいる原子力穿鑿機、または原子銃)」ということですし、おそらく原理が違うのでしょうね。イメージ的にはブラスターは燃える、レーザーは切断といったところでしょうか。たぶん、似ていますが異なる武器だと思います。

 ドイツSFというとまったくなじみがなく、思い浮かべるのはローダンシリーズだけになっちゃいますが、そもそも欧州のSFはイギリスとジュール・ヴェルヌぐらいしか浮かびません。『象牙の城』ですか。題名がいい響きですね。ディストピアものといえば月並みですが、僕はやっぱり『華氏451度』ですかね。むしろ、映画の方が印象に残りますね。『マッドマックス』『未来世紀ブラジル』『マトリックス』とか。ソビエトSFなどの共産圏SFを読むと、一見ユートピアなのか、それともアンチ・ユートピアなのか判断しづらい作品なんかもありますね。

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