散り散りになる公爵家・・・・・・それぞれの人生が交錯します。しかし、一番印象に残るのはフレーメンの長リエト・カインズの死でした。死を前にして走馬灯のように自らの人生を回想するカインズの思いが感動的であり、命のはかなさというものを考えさせられました。
ムアドディブ――砂漠の「鼠」とし、フレーメンの中で生きることとなったポウル。教母となったジェシカ。密輸業の一員となったガーニイ・ハレック、ハルコンネンのメンタートとなったハワト。これらが、いつ合流し、どのような波をつくっていくのか、今から楽しみです。
異文化の習慣に戸惑いを覚えるジェシカとポウル。儀式や行動の一つひとつが緊張感を伴っていて退屈する暇がありません。それだけに、ラストでジェシカがこれまでの教母たちの記憶を手に入れ、教母として地位を手に入れるところが震えます。そして、その儀式がジェシカの娘、ポウルの妹にどのような影響を与えるのでしょうか。
ところで、途中チンポという地名が出てくるのですが、もう少し呼び名を変えられなかったのでしょうか。ベタに笑ってしまいました。
さあ、第一部?は残り一巻。皇帝の陰謀やハルコンネンに負けることなく、ポウルは王道を行くことができるでしょうか?さっそく四巻に取り掛かりたいと思います。
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