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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(129) 『S-Fマガジン』1962年10月号 特集 時を飛ぶ!

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黒須良康『二十一世紀の夢 あなたは病気がやめられる』

 寝てる間に診察してもらえて、ロボットがお薬を処方してくれる。これじゃ、病気になるほうが難しいや。

サイエンス・スクリーン

 『風船旅行五週間』(ヴェルヌ原作)の紹介と、ヒッチコックの『ロープ』が輸入されるという記事。

第二回SFコンテスト 中間発表

 有名どころでは、豊田有恒『火星で最後の・・・・・・』『地球の汚名』小松左京『お茶漬の味』半村良『収穫』筒井康隆『無機世界へ』が残っています。

E・M・ハル『果されざる飛行』

 重要な任務を帯びた飛行機が一隻、月光にきらめきながら飛んでいく。この飛行機にはナチス軍に勝つための重要物が積載されているのだ。ところが、そこに見知らぬ男が乗り込んでいるのが発見され・・・・・・。

 なかなか面白い。生か死か?という緊張感もいいですし、突如飛行機に現われた男の超人ぶりや、未来での地下組織が断片的に語られるのとか、いいです。

アイザック・アシモフ『もし万一・・・』

 列車に乗り込んだノーマンとリヴィ。彼らの前の座席に座った男は、「もし万一」と書かれた箱を抱えていた。

 面白いですねえ。こういう恋愛話はやっぱりいい。もし、あの時出会っていなかったら・・・・・・。ロマンチストの方にはオススメ。それ以外の人は冷笑するでしょう。

ジョン・D・マクドナルド『四次元フープ』

 殺人罪で起訴されたクービイ。彼は無罪を主張し、そもそも事の発端は異次元に通じているフープのせいだと言うのだった。

 好きな裁判ものです。ユーモア短篇。どうしても、ドラえもんの通りぬけフープが浮かんできます。まあ、それよりもいささか物騒なものですけど。

光瀬龍『幹線水路2061年』

 サバクに作られたタリム内海。東幹線水路監視事務所に勤める者たちは、朝から「水が来ない」という連絡でおおわらわ。しかし、計器は異常なしを示しているのだ。

 水がどうどうと別の時間に流れているというのは、昔、ゲームボーイソフトの『サガ3』というソフトで、「水がめ」と呼ばれるもののために、世界が水没しかけているという設定を思い出しました。そういえば、この「サガ3」過去や未来に旅をして、神々をやっつけていくというタイムトラベル作品でした。と、いうのは置いといて未来世界での荒廃した風景が美しいです。

小松左京『易仙逃里記』

 いつのころからか北京城外に庵を結ぶ、その蓬髪碧眼の異面の道士の占いは、すべてあたるという評判が立った・・・・・・

 小松左京初登場。最初が読みにくいですが、途中から面白い展開になっていきます。最後には時間ものだけじゃない展開に。おお、面白いっす。

池田廸彦『S・Fらいぶらりい ハル・クレメント『火の環』』

 ハル・クレメント『火の環』の紹介。ちょっと、読んでみたい。しかし、この頃の紹介は結末まで書いちゃってますけど、文句でなかったんですかね?

斉藤守弘『サイエンス・ノンフィクション〔11〕時間旅行は既に起こっている?』

 UFOはタイムマシンじゃないのか?とか、サン・ジェルマン伯爵は日本に来ていたのではないのか?とか、突拍子もない説があって面白い。

草下英明『スペース・ファンサイクロペディア⑭S・F断章』

 ペルセルスに関する星の話題。火星における月の満ち欠けなど、なかなか興味深い記事。

石森章太郎『迷子』⑥

 怪物が襲撃に。さらに火星人も登場しますが、すぐにおさらば。

さいえんす・とぴっくす

 「偵察はテレビ機で」(米)という記事が気になる。イラク戦争で使われてましたねえ。NHKの兵器特集かなんかで見ました。

ウィリアム・セル『次元分岐点』

 タイム・マシンにバッテリーを積み込んで、過去に出発した二人組。ところが、現在に戻るとそこは少しだけ前と違う世界に・・・・・・。

 ちょっと面白い。いったんタイムマシンで過去にいくと、二度と同じ世界に戻れないという型の、一番最初の作品という触れ込みです。

フレデリック・ポール『蟻か人か』

 三時間戦争で崩壊したアメリカ。放射能の影響で植物も虫も変化していった。新兵器を開発していたゴーデイはそれを使ってあることを行おうというのだが・・・・・・。

 うーん。面白いけどねえ・・・・・・。ちょっと、好みではないねえ。

アミーリア・R・ロング『沈んでゆく』

 オフラニガン教授は人間の種族的記憶を催眠術で呼び起こすことで、アトランティス大陸の存在の有無を判断しようとしていた。そこで起こった悲劇とは・・・・・・。

 けっこう面白いですぞ。アトランティスの話も好きだし、結末もなかなか楽しめました。

P・スカイラー・ミラー『時の砂』

 化石調査をしているベルデン教授を不思議な男が訪ねてくる。彼は鮮明な恐竜の写真を持っていた。

 うーん、つまんない。なんか安い冒険譚。

てれぽーと

 ブラッドベリの評価について、意見が割れています。好き嫌いの度合いが激しい作家なんですねえ。

 総評:タイムトラベルものなんですが、ちょっとありふれたものばかりかなあと思いました。もう少し、機智に富んだものが読みたいなあと思いましたけど。ちょっと物足りなかったなあ。ベストは『もし万一・・・』ですね。あとは小松左京さん初登場にちょっと感慨にふけりました。
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