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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(169) 『S‐Fマガジン』1964年4月号 SFクラシック 機械が止る時

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1964年4月号


野田宏一郎『SF英雄群像⑦ジェイムスン教授 ニール・R・ジョーンズ作』

 こ、これは面白そうだ。『攻殻機動隊』で、こういうのでてきたなあ。

ロバート・シェクリイ『作業指令書』

 プサイ族の念動能力こそ、宇宙開発の新しい鍵だった―――もしそれが、あまりに不安定で扱いにくいものでさえなかったら!

 人は褒めてのばせ!認めてやれ!

光瀬龍『無の障壁』

 どんな理論もどんな類推も成り立たなかった―――だが、空漠の大暗黒の彼方で、冥王星が一塊の火球となったことだけは事実だった!

 囚われの状態がなんだか面白かった。最後はメロドラマ?

エドモンド・ハミルトン『ベムがいっぱい』

 火星におりたった地球人を迎えたのは、復讐の牙をとぐ恐ろしい火星人だった!

 好きだ!こういうコミカルな作品は大好き。読むのは二度目だが、何度読んでもニヤニヤ。

アルカーディ・ストルガツキー『日本SFの読者へ』

 ストルガツキーの書簡。エフレーモフはそんなことは言っちゃいないよ、とやんわりと。

アーサー・C・クラーク『未来のプロフィル』

 第六章 人間の廃退。人間は機械に征服されるか?という問い。

―架空座談会―ソ連SF作家未来を語る

 ジュラヴリョワ、グレーウィッチ、レム、エフレーモフの架空座談会。

伊藤典夫『マガジン走査線』

 シマック『宇宙エンジニア』『中継駅』の紹介。

SF DETECTOR

 奥野健夫氏『風景』2月号でSFが好きだと仰っている。宇宙塵では筒井康隆『ジョプ』(たしか『いじめないで』の改題前のもの)が目にとまったそう。

大伴秀司『SFを創る人々・その10 矢野徹氏』

 江戸川乱歩のエッセイにも登場した矢野氏。酒豪らしいです。

さいえんす・とぴっくす

 脳を超音波で治す(日) ほんとうに効くのか?

アラン・E・ナース『偽態』

 血液、神経、筋肉―――すべてを人間そっくりに擬態した怪物が、この船にひそんでいる!

 なかなか面白かった。でも、擬態を見抜く方法があまいかな?先行作品に『影が行く』があるので、ちょっと比べてしまいますね。

T・P・キャラヴァン『サンプル』

 お兄ちゃんとあたいはロケットが空から降りてくるのを見たの。

 まあ、ありがちな作品ですが、大友克洋の作品に登場しそうな女の子がよかった。

星新一『夢魔の標的』

 とばしました。

E・M・フォースター『機械が止るとき』

 機械的合理主義は、人類を地下にみちびいた。地下世界では、機械が神とあがめられ、人間は奴隷としてかしずいた。長い間、奴隷は神を疑うことはなかったが・・・・・・イギリス文学界の巨星が描いた未来社会の異様な構図!

 けっこう有名な作家さんらしいです。文学者のSFにあるしっかりした落ち着いた構成が読みやすくていいです。おそらく産業革命以降の機械に働かされるというイメジが重なっているんだろうなあとか、そのへんの現代の風刺としてSFを用いていることを想定して読むと面白かった。ラスト・シーンも映画みたいに余韻が残っていいんじゃないでしょうか。

 総評:ベストは『機械が止るとき』。『ベムがいっぱい』も大好きだけど、再読なので。『作業指令書』も確か『冷たい方程式』に収録されていたと思うし、全体的にいい作品がおおいと思いました。
 人気カウンター①消されし時を求めて②お召し③ポテンシャル④四次元方程式⑤夢魔の標的 けっこう接戦。一位二位は両方名作だと思います。
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