SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。
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1964年5月号
『SF、ブラウン管に大挙進出!!』
『ブラボー火星人』題名からして怪しいドラマ。広告の写真も怪しいです。『アウター・リミッツ』こちらは普通っぽい。
◎アイザック・アシモフ『停滞空間』
過去からものを連れてこれる停滞空間で、赤ん坊を育てることになったフェローズ。彼女が愛したのはネアンデルタール人の子ども、ティミーだった。
けっこうウェットな話なのでびっくりした。やっぱり、ギリギリまで緊張を高めておいて、ラストへ持っていく手法が巧いなあと思いました。
○眉村卓『使節』
温和で従順な平和使節として、地球帰還船に乗りこんだ―――いや、持ち込まれた植物生命体のはずなのに・・・・・・。
なかなか面白かった。オチはそんなーっていう感じだけど、途中経過が面白かった。
☆シオドア・R・コグスウェル『壁の中』
ポージーは世界を取り囲む「壁」の外へ見たいと思っていた。しかし、魔法などの精神性を重視するこの世界で、ポージーのような人物は危険視されていた。かれは父親の作ったという「機械」の論文をかいまみて、それを製作しようと決意するのだが・・・・・・。
空を飛ぶ話が好きなんですよねえ。だから、このお話も大好きです。壁に囲まれた世界っていうのもそそるシチュエーションです。人物造形なんかは、少年漫画そのものですが、かえってそのベタベタ感が心地よく感じました。児童もののようなイラストがいい感じ。
○セーウェル・ガンソフスキー『PM―150』
宇宙の長い旅から帰還したアンドレイ。しかし、60年の時は彼の国の文化を大きく変化させていた。彼は「PM-150」を見に行けとすすめられるが・・・・・・。
音楽によって人形というのが、ますむらひろしの漫画みたいで、よかった。
大伴昇司『SFを創る人々・その11 都筑道夫氏』
都筑さんのは『なめくじ長屋』シリーズとか、『~もどき』シリーズとか、ミステリは好きでしたが、SFはどうも?な雰囲気です。けっこう辛らつな意見を吐いておりますが、どうも本人の作品がともなっていないような気も。まあ、個人的好みだと思いますが。
草下英明『今世紀最大の天文学的発見!』
クワジ星の話らしいのですが、サッパリわからん。
さいえんす・とぴっくす
空飛ぶ消防車(カナダ)現在では普及してますねえ。ただ、消化剤が「水の爆弾」といわれているところが、面白い。
アーサー・C・クラーク『未来のプロフィル』
第七章 透明人間 透明人間は可能か?とSF作家の理論を検証しているあたりが面白い。
SF DETECTOR
宝石三月号はSF特集。筒井康隆氏も書いておられる。小松左京『地には平和を』直木賞候補作品になるも、選考委員は受け入れず。星新一、石川喬司らのSFに対しての意見が東京新聞、毎日新聞にそれぞれ載る。
伊藤典夫『マガジン走査線』
ディック『高い城の住人』ギャレット『奴隷星』の紹介。
星新一『夢魔の標的』
とばしました。
第三回SFコンテスト入選発表
知ってる名前はひとつもなし。入選作なし。
○シオドア・スタージョン『黄金の螺旋』
それは、ただひたすらに大きな、光る不透明体だった。だが彼らにはわかった・・・・・・それは人間を超越した高度な存在だったのだ!シリウス太陽系へおもむく宇宙移民の前に立ち塞がったそれは、あまりにも思い設けぬ運命を彼らのために用意していた!
というキャプション。読んだところたぶん、この号では一番の作品なんだろうなあと思ったけど、いかんせん疲れた頭で読んだので、頭に入らなかった。けれど、ラストあたりは衝撃を受けた。ちゃんと、よんどきゃよかったなあ。
総評:ベストは『壁の中』です。何度読んでもいいわー。『停滞空間』も面白かった。
人気カウンター①ロボット植民地(ぶっちぎり)②黒い鶴③退魔戦記④最終兵器⑤夢魔の標的 僕が◎つけた作品入ってない。おかしいのか、僕の評点。
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