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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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SF読もうぜ(243) 「S‐Fマガジン」1966年5月号

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野田宏一郎「SF実験室⑩海底大陸始末記」

 アトランティスとか、ムー大陸とか・・・・・・。浪漫やなあ。

ゴードン・R・ディクスン「ウイットの手ぎわ」

 その特A級のすばらしい惑星に同時に降り立った宇宙人は、半日以内に船を明け渡さなければ破壊する、と脅迫してきた!

 生活感のある船内の様子がよかったです。飄々とした主人公の様子と疑心暗鬼に陥る相手宇宙人がユーモラス。

ロバート・シェクリイ「救命艇の反乱」

 AAAエース社は一隻の救命艇を購入した。ところが、仕事中に救命艇が反乱を始めて・・・・・・。

 面白い。シェクリイはスマートなお話が多くて、このお話もそんな感じ。浅倉久志氏の訳もよくて、カタコトで喋る救命艇が、狂った機械の感じが出てていい。祈祷を始める機械の様子には思わず吹き出しました。

ロバート・アバーナシイ「空間の底」

 恋人の願いをふりきっても、彼は行かねばならなかった――子供の時から探し求めてきた『飛びおり台』をついに見出したからには!

 うーん、なんだかこういう話は読み飽きたというか。今よりも宇宙飛行士が英雄視されていた時代を感じますね。

クリフォード・D・シマック「影の世界」

 大きな目玉が一つだけ、あとはのっぺらぼうの「影法師」たち――その旺盛な好奇心のうらには何かが隠されていた。何か不気味なものが!

 最初の緊張感と最後の肩透かしのギャップがよかったです。妖怪のような影法師だけど、シマックの世界ではなんだかかわいく思えてしまう。

小原秀雄「SF人類動物学③ヒトもまた〈種〉であることをめぐって」

 人種に着目している部分が興味深いです。アシモフの『宇宙気流』で、未来史としては珍しく、肌の色の問題が出ていたので、おっと思ったばかりだったので。

草下英明「ルナ9号は語る 新しいソ連宇宙開発の成果」

 ルナ9号の活動についての科学解説。

石川喬司「アインシュタインの手紙」

 石川喬司氏がスクープした、アインシュタインが原爆投下は間違っていたという記事の回顧。

伊藤典夫「SFスキャナー」

 批評(クリティシズム)と紹介(レビュー)の違いと、バウチャー、ウィリアム・アセリング・ジュニアという批評家の紹介。

石川喬司「SF DETECTOR」

 ファーマーの「恋人たち」ほか六冊の単行本販売。「恋人たち」は好きな作品です。

さいえんす・とぴっくす

 惑星人のスケッチ(ソ連)ウズベクにあるオフナ村の洞窟に惑星人の絵が!あやしい情報だ。

生島治郎「前世」

 その眼鏡をかけたチンパンジーは、ボードレールから目をあげて彼を見た。悲しげな目が彼の心を貫いた・・・。

 なんといっても最後のどんでん返し的なラストが印象に残ります。巧い作品だなあと思いました。

久野四郎「オー・マイパパ」

 パパは果してもと通りの人間か、それともコパーソナリテイ・ロボットなのか・・・。

 コピーの人格ははたして魂をもたないのか?というお話でした。前作のどんでん返しが鮮やかだっただけに、この作品が少し印象が薄くなったのが残念。

田中小実昌「タイムマシンの罰」

 タイムマシンで過去へ帰り、みじめな人生のやり直しをしよう。タイムマシンはもうこの世のどこかにかならず存在するのだ。

 うーん、微妙。作者のねらった効果はわかるのだけれども、タイムマシン好きの人の心を逆撫でするような作品のような気がします。

J・G・バラード「時の声」

 放射能よけの甲羅を発達させたカエル、次第に長くなる人類の睡眠時間、宇宙の深淵から送られてくる謎の連続信号・・・それらは何を意味するのか?

 バラードの十八番、終末ものです。今度は人類どころか、宇宙の終わりを予告。ただ、お話が少しバラバラで、どこに核があるのかわからなかったのが、少し読みづらかった。でも、高級感が漂うバラード・ランドでございます。つられて僕も眠くなってしまいました。

光瀬龍「百億の昼と千億の夜」

 あしゅらおうは萌えキャラだと思います。

 総評:新たにビッグ・ネーム登場。J・G・バラード様です。たぶん、作品的にはベストなのはわかるのですが、ちょっと高級な感じで、僕の趣味ではないかなあと。あと十年ぐらいたったら、きっとわかるようになるんじゃないかと思います。ベストはシェクリイに。
 人気カウンター順位①黴(小松左京)②百億の昼と千億の夜(光瀬龍)③襲撃者(豊田有恒)④最初の一日(眉村卓)⑤虎は暗闇より・・・(平井和正)そうそうたるメンバーです。しかし、なぜ「マグロマル」が次点なんだ!時代を先行していたから、世間には受け入れられなかったのかなあ。たしかに、ものすごい接戦ではあるのだけれど。
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