○
ジョルジュ・ランジュラン『蝿』
夫を殺した、スチームハンマーの下で押し潰したと訴える弟の妻からの電話が鳴った。彼女の言動には不自然な点が多く、彼女は精神病院に入院させられる。彼女は必死に病院内の蝿を捕まえているというのだが・・・・・・。
蝿と合成させられたくはないなあ。これが、ゴキブリだったら、もっと、怖かったかも。映画も見てみようと思いました。二度にわたって映画化されてるみたいですね。
◎
アーサー・C・クラーク『闇を行く』
トラクターがエンコし、さらに、懐中電灯まで切れてしまった。この星特有の完全なる闇の中を、ロバート・アームストロングは徒歩で行く。彼の脳裏には、酒の席できいたある怪談が浮かんでいた・・・・・・。
昔の読書ノートを見ると、クラークの短篇で一番最初に面白い作品だと思った作品のようだ。その前に収録されていたのが、『太陽系最後の日』であったのにもかかわらず!(短篇集『明日にとどく』)暗闇を手探りで進んでいく様子と、闇の中の恐怖が描かれた面白い作品。
○
チャド・オリヴァー『行ってしまったやつ』
原因不明の火事などで、観光地は困っていた。あるホテルの主人、チャーリイ・バックナーは、出かけた釣り場で、不思議な人物を目にする。どうやら、そいつは、宇宙人のようだ・・・・・・。
宇宙人と交渉しようとする、その商魂が面白い。でも、それだけのような気も。
アイザック・アシモフ『大気果つるところ』
科学エッセイ。大気の重さなんかを論じておられる。
○
フィリップ・ホセ・ファーマー『トーテムとタブウ』
フィアンセに禁酒を迫られたジェイは再び酒場にきていた。彼はそこで一人の博士と知り合い、薬を飲まされる。すると、不思議な鳥が見えるようになって・・・・・・。
着想は面白いけれど、話の展開には不満を感じる。ちっちゃい話だなあ。
日下実男『地球物語』
原始人の壁画について。
さいえんす・とぴっくす
宇宙に広告を出す、という壮大な計画がすてき。
○
ジャック・フィニイ『面白い隣人』
隣に引っ越してきたゲレンベック夫妻は面白い隣人だ。親しくなってから、しばらくしたある夜、ヘレンベックは不思議な話を語り出した。
それなりに面白いけど、どこかで読んだ気もしないでもない。あれ、なんだったけなあ、おかしな村があって、新聞記者が来るんだけれども、永遠にそこから出られないっていう・・・・・・。ラファティだったかな?
○
ウィラード・マーシュ『交換契約』
八十九歳になったライオネル・スミスは自らの肉体を憂いていた。富と権力のすべてを手にしていた彼は、精神を肉体に転位する術を開発させ、若い肉体に乗り移ろうと考え、その肉体の持ち主を募る。そして、やってきたのは若い詩人だった。
藤子・F・不二雄の短篇にも、老人と若人が肉体を取り替える話があって、それを思い出しました。
岡俊雄『SF映画展望14 日本のSF映画その2』
『地球防衛軍』が見たい!
S・Fらいぶらりい
ヴォクトの『イシャーの銃器店』の紹介。
○
ハワード・ファスト『冷凍資本』
今年も理事会は行われた。そこで、毎年、繰り返される犯罪が今年も断行されようとしていた。
面白い話ですが、いつまでも目ざめの来ないコバックがかわいそうな気も。
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ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士 連載第二回』
新兵訓練の様子を描く。
美談がだんだん鼻についてくる。いい話やけどねー。
林光『21世紀の夢 音楽配分委員会』
将来、音楽は居住区画の地下に満ち満ちて、音が制限されるようになる。そこで、地上に音楽をきけるドームを作り、そこで音楽を鑑賞するという。社会の推移予想など、けっこう面白い。
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