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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(303) 「S‐Fマガジン」1967年1月号

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1967年1月号

巻頭言

 共産圏、西側からSF作家を招いて会議を行おうとの意気込みが語られています。

野田宏一郎「SF実験室⑱宇宙船分類学 前篇」

 鳥力宇宙船の姿に鬼太郎だ!と思いました。

ロバート・シェクリイ「ちょっとお話しませんか」SHALL WE HAVE A LITTLE TALK?

 語学的才能――それが、異星人との接触員であるジャクスンの武器だった。地球の綺麗事好きの連中のために、武力でなく言葉たくみに相手を丸め込み、法的に問題の起こらないようにする。ところが、その星の言語はいつもと違って、彼を手こずらせるのだ・・・・・・。

 面白い!ナンセンス!「このフォーシカルにマシュキーズをエリケートするってのは?」その説明もカタカナだらけで、意味がわからない。最後のオチにも笑います。ムン・ムン、ムン?ムン、ムン!

ポール・アンダースン「救いの手」THE HELPING HAND

 クンダロアはソル連邦の経済支援を受け入れた。ところが、スコンタールの使者の態度にソル連邦は支援をしないことに決めた。使者は星へ帰り王にそしられるが、彼は「五十年もしたら、わたしの許しを請いにきなさい」と言い捨てた。

 グローバリズムの功罪を問うすばらしい作品。文化侵略を未然に防いだ使者の姿、誇りが見事。こういう作品を書けるんだなあと作風の広さに驚いた。

ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン「バスカヴィル家の宇宙犬」THE ADVENTURE OF THE MISPLASED HOUND

 惑星トーカの片田舎デボンシャーに徘徊する魔の〈犬〉を追って、名探偵シャーロック・ホームズが活躍を開始!久々のホーカ・シリーズ!(紹介文より)

 あまのよしひさの挿画も大好きだけど、真鍋博版のイラストもなかなか。杉浦茂のたぬきみたいな愛らしいホーカたち。ホームズファン、ホーカファンにはたまらない作品です。

ポール・アンダースン「大魔王作戦」OPERATION AFREET

 空を飛びかう箒、絨毯!地を鋸ける人狼、一角獣!超科学の力で復活した魔法対魔法の秘術をつくす未来戦!(キャプションより)

 感想はこちら

日下実男「うるとら世界周航記」

 ③プレジデント・ルーズベルト号。船にまつわるお話です。

伊藤典夫「SFスキャナー」

 ジェイムズ・ホワイトのThe Watchi Belowの紹介。後(1983年)に『生存の図式』という題でハヤカワSFシリーズで刊行されています。

石川喬司「SFでてくたあ」

 福島正実『SFの夜』刊行。『SFエロチック・ミステリー』も読んでみたいです。

さいえんす・とぴっくす

 IBM開発の人間の書いた数字を読み取る電子計算機の発明、酔っ払い運転者に腕輪を(ベルギー)の記事が印象に残りました。

エドモンド・ハミルトン「太陽強奪」THE STAR STEALERS

 銀河系宇宙の平和を守るため、今日も宇宙を駆け巡る銀河パトロール。艦長である「私」は海王星にある〈天文情報調査局〉に出頭するように命令される。そこで、観測された事態とは・・・・・・。

 アイデアも展開もどこかで見たような気がして、新鮮味がなかったです。脱出劇もなんだかなあという感じ。まさにスペースオペラのスペースオペラたる由縁がここにあるような気がします。でも、なぜだか面白いんだよなあ。

久野四郎「夢判断」

 目を覚ましても、夢を見ても、両方現実感が漂っているのだった。会社の若社長である自分とアフリカの原始人である自分。どちらが本当の自分なんだろう?

 オチで興ざめしてしまいました。でも、途中の葛藤は面白いし、祈祷師と精神分析医の対比もよかった。それだけにラストがなあ。

村上達弥「劇的な絶滅?シベリアのマンモス」

 マンモスの絶滅は隕石の激突が原因か?それは根拠薄弱だというお話です。

福島正実「手記―ローマ帝国領遍歴」

 福島氏のヨーロッパ旅行の手記です。文字が小さすぎて、読むのに一苦労。

大伴昌司「トータル・スコープ」

 『宇宙家族ロビンソン』のスミス博士の魅力が語られています。

小原秀雄「SF人類動物学」

 「⑨動物の世界観」です。一度でいいから、犬になってその世界を堪能してみたい。

筒井康隆「馬の首風雲録」

 第五回です。

 総評:ベストは「ちょっとお話しませんか?」。「救いの手」もなんだか深くて好き。アンダースン特集でしたが、読んだ作品が二作品あったのでちょっとがっかり。
 人気カウンター順位1ハミルトン「激突する太陽」2ヴォクト「一缶のペンキ」3「人間そっくり」4「馬の首」5グイン「空飛ぶヴォルプラ」。うーん、ヴォルプラよかったのになあ。
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