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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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SF読もうぜ(34) 『S-Fマガジン』1961年7月号



1961年7月号


 ソ連のガガーリンが人類として初めて宇宙へ飛び出しました。その関連で幾つかの記事が載っています。

『《特別掲載》人間衛星船リポート 宇宙人第一号帰還報告インタビュウ!』

 ユリー・アレクセーウィッチ・ガガーリンがウォストーク号で宇宙へ行って、帰還したことの報告記者会見の様子。ソ連の新聞を訳したものらしい。しかし、ソ連は犬を四度も宇宙へ飛ばしてるんですねえ。

レスター・デル・リイ『イグナッツの幸運』

 不幸のお守り、トカゲとカタツムリをたしたような生物イグナッツを引き連れてジェリイの行くところ事故ばかり。イグナッツを連れて金星へ行こうとする彼はなんとか宇宙船に潜りこむことに成功するのだが・・・・・・。

 面白い設定だし、最後に向けて盛り上がるはずなのに、ポシャってしまった印象。もう少し、気の利いたラストが欲しかった。

マック・レナルズ&オーガスト・ダーリス『四次元の盗賊』

 ロンドン市プレイド街七B、リンドン・パーカー博士の残した遺稿。パーカー博士とソーラ・ポンスのもとにパラレル世界から来た男が現れる。

 ホームズもの。面白いっす。モリアーティ教授がパラレル世界を行き来しながら、悪事を働いているらしいです。

アイザック・アシモフ『FとCとK』

 温度やその単位について論じておられる。

岡俊雄『SF映画展望 1950年代のSF映画その1-宇宙旅行テーマの作品-』

 題名の通り。

ボブ・タッカー『観光案内』

 ジュディは自分の部屋に制服を着た幽霊が現れるのだと主張していた。ママやパパは、幼児の言う事とて、信用しないのだが・・・・・・。

 前半がなんか不愉快でたまんないですけどね。最後の仕返しは楽しいです。

×ゴードン・R・ディクスン『バターと芥子と火星人』

 火星に着いたマックスとピーター。マックスにバカにされ続けるピーターは、実は自分は天才なのに・・・・・・と心の中に怒りを燻り続けていた・・・・・・。

 うーん、微妙。なんか、気分悪い作品だなア。

日下実男『地球物語(18)』

 地球温暖化について。

さいえんす・とぴっくす

 モノレールとか、飛行機の改札が電子装置になったりとか、今では当たり前のこともニュースになっています。世界は進歩し続けているのだなあ。

『座談会 SFは消滅するか-人間衛星船の打上げをめぐって-』

 安部公房(作家)日下実男(朝日新聞科学部記者)手塚治虫(漫画家)原田三夫(科学評論家)星新一(作家)司会福島正実というメンバー。各人各様の考え方があって面白い。特に芸術としてのSFを主張する安部公房と、科学知識の正確さを主張する科学者との討論が面白い。

福島正実『英米SFの系譜・ノート』宮崎惇『ドイツ・フランスSFの現状』柴野拓美『日本SFの今日』袋一平『ソ連の現代SF特に宇宙ものについて』

 英米SFの系譜。ドイツ・フランスSFの現状。日本SFの今日では星新一のSFが本格ではないと片付けられている。これが例の論争に発展するのかな。それにソ連の現代SFについて。

『空想科学小説コンテスト 詮衡経過報告』

 最終審査に残ったものに、『下級アイデアマン』眉村卓、『地には平和』小松左京、『殺人地帯』平井和正、『他の世界から』『時間砲』豊田有恒など、けっこう知っている名も。

樹下太郎『真珠色のボタン』

 Q会計機には誰にも知らされていない、秘密の真珠色のボタンがついている。それを発見した主人公はどうしてもそれを押してみたくなり・・・・・・。

 まあまあ面白かったけど、ありふれている気がする。

小泉太郎『いやな奴』

 昔は純文学を志した「私」も今や推理小説作家。あるバーで知り合いにゆずってもらった家で「私」は幽霊の姿を見る。

 これら日本の二作品について、なぜ好印象を持ったかというと、典型的な推理小説の文体が、妙に懐かしくいことかな。たいした作品ではないけど、悪いきもしない。

マック・レナルズ『いつもの仕事』

 二十世紀からやってきた時間旅行者に出会った三十世紀の旅行者。彼らは物々交換を試みるのだが・・・・・・。

 うーん、特に面白いとは思わない。SSは、やっぱりものすごいオチを期待してしまうので。

ロバート・シルヴァーバーグ『記憶が俺を・・・・・・』

 今までの人生で得た経験のすべてを記憶している男ナイルズ。人々は皆ウソツキだ。一週間前、自分が言っていたことさえ覚えていない。十二歳になった年、彼はわずかの金を持って、列車に乗り、家から離れていった・・・・・・。

 こういった超能力のお話は好きです。一度読んだ本の内容を一字一句まで覚えてしまう。聴いた音楽も一音も漏らさず覚えてしまう。ラストには少し胸が温まりますが、ロマンスは余計だった気も。

ロジャー・ディー『いつの日か還る』

 金星で漁業を営んでいるラウリイは海で溺れた時に、海獣に助けられる。屋内にいた彼は、外にいる海獣を見つけ、中に招き入れるのだが、仲間内でのトラブル・メイカーがそいつを撃ってしまう・・・・・・。

 パスカルが狂ってしまうまでの過程が急すぎるし、理由もないので不自然な感が否めない。内容もたいしたことないような。

草下英明『金星ファンタジア』

 金星旅行の話。あまり面白くないかな。

てれぽーと

 読者投稿コーナー。海外のSFファンからの手紙や、柴野拓美氏の『ヌル』と『宇宙塵』の交流の様子も書いてあります。筒井氏の父上の連絡先まで書いてあるけど、今だったらありえないですねえ。
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