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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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SF読もうぜ(74) 『S-Fマガジン』1961年9月号

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宮田昇『二十一世紀の夢 10パーセンター』

 作家のエージェントが活躍する未来に冷凍睡眠で目覚めた過去の作家は苦悩する。権力はすべてエージェントが握っているのだ。って、暗い未来だな。

ロバート・ムーア・ウィリアムズ『赤い死』

 何の変哲もなく見える赤い宝石。しかし、それが火星人を駆逐し、自らの命まで脅かすだろうとは、探検隊は思わなかった・・・・・・。

 サスペンスフルな作品。なかなか面白いけれど、最後の武器はちょっと拍子抜けな気がしました。

C・M・コーンブルース『りっぱな生類』

 その風変わりな青年は得意先係には向きそうもない。だが有能なコピー・ライターになるだけの才能はありそうだった・・・・・・。

 うーん、僕はまだ若いので、こういった作品は好きになれないなあ。中年男性の懐古?いや、悔恨の作品。

キャロル・エムシュウィラー『順応性』

 髪の毛を染め、整形手術をした「わたし」。しかし、彼女はそれを後悔していた。

 丁寧な口調で淡々と語られ、さりげなく重要事実が織り交ぜられる。静かな爆弾といった感じの作品。なかなかいい。

レイ・ブラッドベリ『科学と科学小説』

 科学に対する前向きなものと、科学は人間次第であるという考え方。そして、小説は感情の振れにあるという。うなずきながら読みました。

草下英明『スペース・ファンサイクロペディア① 天文学というもの』

 天文学の歴史を解説。面白い。

岡俊雄『SF映画展望20 1950年代のSF映画その3 ―原子力テーマと巨獣映画―』

 『原始怪獣現る』はブラッドベリの原作なんですねえ。ちょっと見てみたいかも。

ジョン・アンソニイ『蠱惑の珠』

 デネブ・カイトスからもたらされたその奇妙な木片様のものには、えもいわれぬ手触りのたてみぞがあった。外宇宙からもたらされたそれは、いったい何者が製作したのか?

 いいなあ。触るともうそれから離れられない手触りって、どんなものだろう?なでなでしたいなあ。

ジョン・W・キャンベル・ジュニア『影が行く』

 南極大陸の真っ只中、果てしなく続く大氷板の下に探検隊が発見したもの、それは恐ろしい悪臭を放つ、見たこともないほど異様な物体だった!

 お、面白い!映画よりも面白いぞ。次第に人間不信になっていくところ、怪物のものすごさ、それらが相俟って本当に怖い。映画を見ているので、ビジュアルがまざまざと浮かんできて、倍の効果で楽しめる。

日下実男『地球物語(20)』

 続モホール計画。

さいえんす・とぴっくす

 マイナス・イオンの空気を発生する装置の開発が書かれています。それから、気になったのは道路にケーブルが埋めてあってハンドルを使わなくても走れる車。早く実用化しないかな。

アイザック・アシモフ『すべて疑え』

 科学者は懐疑的な視線を常に持つべきだ、と。科学者ではないですが、なかなか勉強になります。

I・ロソホバッツキー『砂漠の再会』

 考古学調査隊が砂丘の陰に発見したその二個の男女像は、まるで生きているように見えた。そして五年後、再びその像たちを見た彼は意外な事実を・・・・・・。

 いい作品です。やはり、真面目なソビエト小説(名前から見てソビエトの人だと思う)。「たくさんの同志に出会った」とかいうところがいかにもな感じ。ただ、その真剣さが吉と出ています。

フレドリック・ブラウン『遠征』

 火星への第一次遠征隊の中で、「絶倫」と呼ばれた男がいた。なぜ、彼はそんな呼称を?

 うーん、アホな話や。

アルジス・バドリス『無頼の月』第二回

 物質電送機の理論が面白い。人そのものを送ってしまうのではなくて、分身を創り出すんですねえ。

矢野徹『S・Fらいぶらりい SFと海外同人誌について』

 七月号に投稿してきた米海兵隊軍曹(SFファン)による海外ファンジンの情報。

山田好夫『地球エゴイズム』

 地球へ帰還するために出発した三艇の宇宙船。ところが二号艇が返信を返さなくなり、ある惑星に墜落する。そこで、彼らが眼にしたものとは?

 コンテスト第一席だけあって、なかなか面白い。ただし、心に強烈な印象を刻み込むといったところまでこないのが、グランプリにならなかった所以なのでしょう。日本SF黎明期だということをひしひし感じます。

てれぽーと

 筒井之隆さんの投稿あり。

 総評:やっぱり、『影が行く』が面白かった。それ以外は、あんまり印象に残らなかったかな?『無頼の月』は次回完結なので、期待しています。山田好夫さんは、どうもこれ一作を発表したきりの模様です。
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