設立後300年にして、第一ファウンデーションは瓦解してしまった。ハリ・セルダンが予見できなかったもの―――ただ一個の人間、超能力を持つ突然変異体ミュールの圧倒的な力と対決し、敗れさったのである。だが、まだセルダンによって設置されたもうひとつのファウンデーション、謎につつまれた第二ファウンデーションが残されていた。ミュールにとってはその銀河系征服を完遂するために、またファウンデーションの生き残りにとってはそれを阻止するために、両者による第二ファウンデーション探索が開始されたのだ!SF史上に燦然と輝く傑作宇宙叙事詩、待望の第三弾!
お、面白い・・・・・・。
第一部では心優しき征服者、そしてゆがんだ精神の持ち主、ミュールが引き続き登場。超能力戦を展開します。アシモフって、こういうアクション活劇みたいなのも、書こうと思えば書けるんだなあ。
そして、正体不明の第二ファウンデーションの登場。ここまで引っ張ってきただけに、最後の種明かしは肩透かしの気がしないでもありませんが、まあ、きちんと伏線は張ってあったので納得しました。それに、対第二ファウンデーションは次のお話だし。
第二部では、ベイタの孫のアーカディアという魅力的な女の子が登場。僕はこういうおきゃんな子が大好きです。ニヤニヤしながら読んでました。
アーカディア大活躍なのですが、最後にはまたもや一枚裏をかいた結末が待っていました。これまた、これまでの物語をぶち壊しのオチが。うーん、複雑な気持ちだぞ。アーカディアには復讐戦を展開してほしいものだけど。まあ、無理か。
とにかく、続けて発表された三部作はこれにてオシマイ、というわけで・・・・・・。次は二十年の月日を経て発表された第四部『ファウンデーションの彼方へ』ですだ。とにかく、二十年も待たずにすむわけですから、この時代に生まれてよかったなあと思います。楽しみだ!
アシモフの他作品の感想
『神々自身』
『火星人の方法』
『サリーはわが恋人』
『鋼鉄都市』
『はだかの太陽』
『永遠の終り』
『ファウンデーション』
『ファウンデーション対帝国』
『第二ファウンデーション』
『ファウンデーションの彼方へ』
『ファウンデーションと地球』PR
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