SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。
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筒井康隆全集第四巻
お気に入りの作品を。
『悪夢の真相』
精神分析のお話を物語にしたもの。サスペンスやホラーの雰囲気があって、好きです。
『時をかける少女』
有名作品。読むのはもう五度目くらい。映画はまあまあ好きです。各方面で評価の高いアニメはまだ見ていません。どうなんだろう。やっぱり、余韻の残るラストシーンがいいですよねえ。時間の跳躍って、様々な解釈ができるから、読むととまどってしまうんですよねえ。小松先生や、福島先生が登場していて、くすりと笑いました。福島姓の人物はほかの作品にも登場します。
『地球はおおさわぎ』
シリコニイが登場する作品。無生物に命が吹き込まれててんやわんやとなるお話。ギャグ満載で好きです。
『白いペン・赤いボタン』
逃げ切るようなラストが好きです。ラストが教訓的だと、がっかりするんですが、こういうぬけぬけとした作品が僕は大好きですねえ。
『緑魔の町』
おそらく下地にはジャック・フィニイの『盗まれた街』があると思います。ある日、自分の存在が認められなくなる。その恐怖、そして後半の追い迫ってくる集団の様子が、めちゃめちゃ怖いです。中学校の時に読んだときは、おもしろさにひどく興奮したものです。『少年サンデー』に連載されていたそうです。
総評:まだ三巻を読んでいる途中だったのですが、気分転換に読み出したら一気に読み終わってしまいました。それだけ、読みやすいし、面白いのだと読み終わってから感じました。解説の今江祥智さんの言葉に、うーんとうなってしまいます。確かに、大人物に比べると強烈さが足りないんだよなあ。
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