全67巻の長篇漫画。テレビアニメ、高畑勲監督のアニメーション映画としてもおなじみの有名作品。1978-1997年の19年に渡って『漫画アクション』に連載。
竹本チエは小学五年生。バクチや
ヤクザから金を巻き上げることに明け暮れる父親テツから店を取り上げ、「テッちゃん」改め「チエちゃん」という
ホルモン屋を小学生にして経営している。
なにわのど根性娘チエちゃんの周囲で起こる騒動を描いた人情コメディ。
永遠の小学五年生竹本チエ。大阪という町のシンボルといっても差し支えないでしょう。僕も大阪へ行った折にチエちゃん、小鉄、アントニオのキーホルダーを自分用のお土産に買って帰りました。
チエちゃんもそうですが、強烈な個性のキャラクターがたくさん登場。彼らのバイタリティーは正に大阪的なものといえるかもしれません。
ロクデナシだが内面はナイーブなテツ、チエちゃんのファンで猫の世界では伝説的な存在である小鉄(猫)、
春になるとうつ病になってしまうアントニオジュニア(猫)、顔はヒラメみたいだが心は繊細で優しい平山ヒラメ・マルタ兄妹、「ばくだん」を飲むと最強の大虎になる百合根のおっちゃん・・・・・・等々、個性的な面々がチエちゃんを中心に大活躍します。
人気漫画によくあるように四季がループし、それに対して登場人物が文句を呟くシーンも(あったと思います。
巻数がたくさんありすぎて確認はとれませんが)。「
ウチは日本一不幸な少女や」とぼやくチエちゃんはいつまでたっても成熟した女性にはなれませんでした。しかし、器量よしのチエちゃんのこと。きっと素晴らしい女性に成長することでしょう。
一番好きな話はサッちゃんとのひょうたん池一周レースでのバトルです。チエちゃんの底知れない活力が感じられて、とても印象的なお話でした。
チエちゃんのエネルギーを分けてもらって元気になること間違いなしの作品。
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