架空戦争に敗れた惑星ジェヴレン。その全土を管理/運営する超電子頭脳ジェヴェツクスは、一方で人々を架空世界浸けにし、政治宗教団体の乱立を助長していた。一指導者による惑星規模の大プロジェクトが密かに進行するなか、進退谷まった行政側は、ついに地球の旧き友、ハント博士とダンチェッカー教授に助力を求めるが…。星雲賞受賞。
面白かったあ!
ファンタジイは苦手なのですが、こういう感じであれば、悪くないなあと思いました。細かな理屈はよくわからなかったのですが、エントヴァーズの存在であったり、人格の乗っ取りであったり、超常現象的なできごとがやはり面白い。
各話で女性と付き合ったり別れたりしているハントの女性遍歴もこれで終わりなのでしょうか。まあ、ハントはモテて当然なのでしょうが、逆に、疫病神に取り付かれているダンチェッカーが可哀想でしかたありません。
人類が迷信深くなっていたのは、ジュヴレン人から、エント人に責任転嫁され、そのエント人でさえ、わざとじゃなかったということで、前回のお話はいったいなんだったのかといいたいところですが、まあ、衝撃的事実というのはその瞬間のみに効果を持つものだからいいか、と自分を説得しつつ、なんだか釈然としないのも事実。
とにかく、長いよと読む前は思っていたのですが、そんなに長さを感じませんでした(まあ、版が昔のとは違って、文字が大きく感じるということもありますが)。それだけ時間を忘れて読めたということでしょう。政治にアクションに科学に・・・・・・と多岐にわたるストーリーを纏め上げる手腕はさすが。個人的にはもう少しスマートにきめたほうがよかったのではないかと思ったりするのですが。
面白かった。でも、やっぱりシリーズ一作目が一番面白かったなあと嘆息するのでした。
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