本日は
あずまきよひこ『あずまんが大王』。1999-2002『月刊コミック電撃大王』に連載。
とある高校を舞台にしたほのぼの四コママンガ。飛び級で
10歳なのに高校生のちよちゃん。
暴走女子高生滝野とも。とものお守役、よみ。とろい上に「忘れもの大王」な大阪。外見はクール美女、内面は乙女(?)な榊さん。勝負バカの神楽。以上を中心にして、描かれるありそうでありえない
日常生活。
『よつばと!』もそうですが、たぶん一生付き合っていくマンガです。
読みすぎてネタをすべて覚えてしまい飽きて、どこかに片付けて、ネタを忘れた頃にまた読んで、また繰り返し読みすぎて飽きて・・・・・・とループするほど面白い。
その面白さは文章では表現し難いです。四コマという限られた時間の中でその
間の使い方が抜群にうまい。四コマの基本は「起・承・転・結」ですが、このマンガは基本線はそれでいるんですが、時々、それに変化をつけてくる。いわゆる
文法を外すのがうまいんですね。わかりにくいですが、僕の感覚で例を挙げると「落とさないで落とす」「先に落として余韻を楽しむ」といった感じです。
キャラ立ちもはっきりしており、こんなに登場人物のことを語れるマンガってのはそうないのではないかと思います。ちなみに僕が一番好きなのは
かおりんです。二番は神楽(
日焼け跡がね)。
あずまきよひこの世界についてよくいわれるのが恋愛・性的要素がないということです。これは佐々木倫子を語るときにもよく使われますが、わずらわしい人間関係の要素が巧く排除されているということですね。
読者にストレスを与えないと。『あずまんが大王』の世界は一種のユートピアが描かれているような気がします。
じわじわと体の奥にヒーリングが効いて来る素晴らしい作品です。
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