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恐怖とギャグの境界線 伊藤潤二『ギョ うごめく不気味』

img092.jpg 沖縄にリゾートライフを楽しみにきたカップル・忠と華織は、奇妙な生き物を発見する。それは浜辺を走り回る「足の生えた」魚だった。連中はやがて大量に上陸を開始し、ついには歯をむき出しにしたサメが海水浴場を走り回って人々を襲い始める!!
 逃げ帰ったふたりを追いかけるように、歩行魚が東京にも出現!
 だが、この不思議な魚には、重大な秘密が隠されていた・・・!?
 (※以下ネタバレ)



イヤー!!魚に足が生えて襲ってきます

 昔、『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!マサルさん』というマンガで、ロッカーの中から足が生えている(角だったかも)マグロが出てくるというギャグがありました。足の生えた魚が走って追ってくる・・・・・・。ほとんどギャグです。

 室内をサメが走り回り、足が十本ある大イカにさらに足が増えたやつに捕まり川に引きずり込まれたり、正気を遥かに逸脱した素晴らしいイマジネーションが繰り広げられます。

 細菌感染によって腐臭を発する魚たち。ガスによって動力を獲得する歩行機械が、魚たちを歩かしていることがわかります。魚によって細菌感染した人間は臭気を発し始め、口からガスを絶え間なく吐き続けます。主人公の恋人が細菌に感染してしまい、主人公は発明家である自分の叔父に恋人を預けます。しかし、この叔父なにをトチ狂ったのか、その感染した恋人を自分の作った歩行機械に接続してしまいます。口と肛門にガスの吸引具を取り付けられた恋人の歩行機械はガッシャガッシャと歩き出すのでした。

 しかし、因果応報。叔父はこの歩行機械の足に刺され、瀕死の重傷を負います。しかし、叔父は最後の力で自分を飛行機械に接続。大空へ飛び立ってしまいました。さらに、排泄物を撒き散らして攻撃してきます

 最終的に歩行機械たちは大海嘯のときの王蟲みたいにゾロゾロとどこかへ向かって走っていってしまいました。最後の主人公のセリフに笑ってしまうか、感動するかは、読んだ人の自由です。僕は笑いつつ、感動するというややこしい状態で読み終えました。

 同時収録の「大黒柱悲話」は絶対作者がギャグをねらっています。この人は絶対確信犯です。

 新築祝いのパーティーで人々が楽しく集まっている。しかし、パパがいない。娘と奥さんは床下から、パパの助けを求める声を聞く。床下をはってパパのもとへ向かう家族。すると、なぜかパパが大黒柱の下敷きになっていました。理由を聞いても「話すと長くなる」と口を濁すパパ。パパはそのまま死んじまいました。結局、パパがなぜ大黒柱の下敷きになったのか、明かされずじまい。かなり、笑ってしまいました。

 伊藤潤二の多作品の感想   「死人の恋わずらい」
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