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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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SF読もうぜ(225) ハリイ・ハリスン『宇宙兵ブルース』

img169.jpg こいつあ掘出し物だ!ボーナスでふくらんだポケットを想像しながら、徴募係軍曹はケッケッとほくそ笑んだ。かくて辺鄙な片田舎に住むビルの平凡かつのどかな生活は終りをつげ、かわってキャンプ・レオン・トロツキーでの地獄のような訓練の毎日が始まった。おりから爬虫人チンガーとの戦いは熾烈をきわめ、果てはビルの属する訓練部隊まで狩りだされる始末。だが戦況は不利だった。戦友が次々と斃れて行くなかで、面白半分にビルが触った原子砲が、なんと敵宇宙戦艦に大当り!かくして彼は一躍宇宙の英雄となったのだが・・・・・・。傑作戦争コミック宇宙大活劇!

SF読もうぜ(224) T・J・バス『神鯨』

img168.jpg 砂州に閉じこめられたロークァル・マルのやるせない絶叫を、磯波のとどろきがかき消した。シロナガス鯨の有機体と高度の機械装置がたくみに結合された、全長600フィートに及ぶ巨大なサイボーグ漁船―――ロークァル。だが、海洋汚染によって海が死に絶えた時、地球社会は彼女を見棄てたのだ。死にかけた彼女から最後のエネルギーを送りこまれた小型探査機〈三葉虫〉は、七つの大洋をめぐる果てしない旅にでた。もう一度人間を捜しだし、ロークァルを甦らせるために・・・・・・。まったく異質な未来社会と文化を、奔放な想像力と詩的な筆致をもちいて見事に描きあげた海洋冒険ロマン!

SF読もうぜ(223) ジャック・フィニイ『夢の10セント銀貨』

img167.jpg 会社では上司に罵られ、家に帰れば妻がヒステリックにわめき散らす。そんな平凡な毎日を送っていたベンは、突然別世界へ―――新聞スタンドでもらったつり銭の中に魔法のコインが混じっていたのだ。街並や人びとはいつもと変らないのに、彼はいつのまにやら有能な社員、おまけに家では、妻だと名のる見知らぬ美女が彼の帰りを待っていた。何もかもが素晴らしいこの別世界で、ベンは今度こそ幸運をつかめると思ったが・・・・・・?〈ノスタルジックなもの〉と〈幻想世界〉を、執拗に書きつづけるファンタジイ界の巨匠が、人生の哀歓をユーモラスに綴る!

SF読もうぜ(222) ヴォンダ・N・マッキンタイア『夢の蛇』

img166.jpg 烈風が吹きすさぶ荒れ果てた砂漠を、スネークはさまよっていた。彼女の職業は〈治療師〉。蛇の毒素から抗体をつくって、病人を癒す者。だが今のスネークには、その資格はなかった。治療のために必要な三匹の蛇のうち、スネーク自身がつくりあげた「夢の蛇」が殺されてしまったのだ。かくしてスネークは、新たなる夢の蛇を手に入れるべく、核戦争の爪跡も消えやらぬ荒野に旅立つが、その行手には何者かの邪悪な影がちらつき、旅を妨害するのだった!ル・グィン、ティプトリーと並び称される閨秀作家が流麗なタッチで描き、ヒューゴー、ネビュラ賞受賞に輝いた傑作SF!

SF読もうぜ(221) ジェイムズ・H・シュミッツ『悪鬼の種族』

img165.jpg 人類の築いた一大帝国ハブ連邦の外縁近くにほとんどすべてが海におおわれた惑星ナンディ=クラインがあった。大小無数の森林がその海上に浮び、潮流のまにまに漂っている。いま、奇妙な生態系を有するこの辺境の惑星に、人類の怖るべき敵パラファン族がひそかに侵攻しつつあった。かつて人類との星間大戦に完敗し、みずからの星雲へと逃げかえったかれらは、ふたたびその勢力をたてなおし一斉攻撃の機をうかがっていたのだ!ふとしたことからこの事実に気づいた美人野外生物学者ナイルは、ただ一人この怖るべき敵に戦いを挑んだが!?痛快無比の傑作冒険SF。

SF観ようぜ(3) 『スキャナー・ダークリー』

3f729fa5jpeg 近未来のアメリカ。政府が腐敗した社会には、「物質D」と呼ばれる右脳と左脳を分裂させてしまう恐ろしいドラッグが蔓延。人民の権利はことごとく踏みにじられていた。キアヌ・リーブス演じる覆面麻薬捜査官は、「物質D」の供給源を探るため、自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入していくが、やがて捜査官の立場で、ジャンキーとしての自分を監視する事態に陥る。そして、彼の中で捜査官とジャンキーという2つの人格が分裂し始め、徐々に、しかし確実に崩壊していくのだった。

SF読もうぜ(220) ロジャー・ゼラズニイ『ドリーム・マスター』

img164.jpg ロボット子宮を用いて夢の世界を形作り、患者の神経症的風景の中にわけ入ってゆくことで、その異常性を治療する数少ない特殊な精神分析医―――シェイパー。レンダーはそのシェイパーのなかでも、もっとも優秀な一人だった。だがある日、シェイパーを志す盲目の美人精神科医ドクター・シャーロットの治療をひきうけたときから、運命の糸はおもいもよらぬ出来事を、つぎからつぎへと紡ぎだしてゆく・・・・・・。米SF界きっての才人ゼラズニイが、トリスタンとイゾルデの物語、ファウスト伝説などを素材に、持ち前の華麗な筆致を駆使して綴りあげた、絢爛たるイマジネーションの世界!

SF読もうぜ(219) ジョン・クリストファー『トリポッド 2 脱出』

img163.jpg トリポッドが世界を支配するようになってから、およそ百年。みんなキャップをかぶり、平和でのどかな生活をおくっている。でも、ほんとにこれでいいんだろうか?戴帽式を間近にひかえ、そんな疑問で頭をいっぱいにしていたぼくは、ある日一人のはぐれ者から驚くべき話をきいた。トリポッドは異星からの侵略者で、海の向こうの白い山脈には自由な人びとがいるという。ぼくは従弟のヘンリーとともに、自由を求め旅にでるが!?

SF読もうぜ(218) ジョン・クリストファー『トリポッド 1 来襲』

img162.jpg ぼくとアンディがサマーキャンプに参加していた時、とんでもない事件を目撃した。20メートルをこす巨大な三本脚の物体が現われて農場を破壊し、近づいてきた戦車をひねりつぶしたんだ!結局は戦闘機のミサイルであっけなく破壊されちゃったけど、この謎の物体は、イギリスだけじゃなく世界各地に飛来していたらしい。でもこの事件は、異星からやってきた〈トリポッド〉の、地球への侵略の第一段階にすぎなかったんだ!

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