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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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海外古典を読む② ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』

img214.jpg ある昼下がりのこと、チョッキを着た白ウサギを追いかけて大きな穴にとびこむとそこには・・・・・・。アリスがたどる奇妙で不思議な冒険の物語は、作者キャロルが幼い三姉妹と出かけたピクニックで、次女のアリス・リデルにせがまれて即興的に作ったお話でした。1865年にイギリスで刊行されて以来、世界中で親しまれている傑作ファンタジーを金子國義のカラー挿画でお届けするオリジナル版。
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海外古典を読む① ドストエフスキー『罪と罰』

img213.jpg 鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に報われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。

なぜ秘書に萌えるのか? 藤木俊『こわしや我聞』

img207.jpg 主人公の工具楽我聞は、高校生にして解体業社「工具楽屋」の社長も勤めている。表では家屋やビルなどの解体を請け負っているが、裏では政府や企業から表沙汰に出来ない物件の破壊を請負う「こわしや」を本業としている。…が、経営状況は芳しくない。兵器売買グループ・真芝との戦いをはじめとした社長業、楽しい仲間たちとの学生生活、そして工具楽仙術の修行を通じて「こわしや」らの活躍・成長を描く(Wikipedeaより)。『週刊少年サンデー』に2004~05年連載。

東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』

img210.jpg 『動物化するポストモダン』の続編。であると共に、現在の日本で流通する「文学」のひとつの展開(ライトノベル・メタミステリ等)を追跡し、それを通して社会の物語の関係について考える。

SF読もうぜ(258) エドモンド・ハミルトン『さすらいのスターウルフ』

img209.jpg 凶悪無比の略奪行為を生業とし、“スターウルフ”と恐れられ忌み嫌われているヴァルナ人。地球人を両親に持ちながら惑星ヴァルナに生まれたモーガン・ケインは、スターウルフの一員として悪徳の限りを尽していた。だが、ある時ふとした仲間割れから相手を殺して一味を脱走、外人部隊に身を投じる。以来あくまで一隊員として身元を隠し、追手を逃れてきたのだが・・・・・・無類の面白さで読者を魅了するスペースオペラの金字塔!

SF読もうぜ(257) ロバート・A・ハインライン『メトセラの子ら』

img208.jpg 死――人間がけっして逃れることのできぬ定め。ところが、その定めをまぬかれた人々がいた。運命が彼らから死をとりあげ、不死の遺伝子を与えたのだ。だが、そうした“長命族”の存在がひとたび普通人に知れわたるや、全世界はねたみと憎悪のるつぼと化した。普通人との対立を回避するため、“長命族”はついに大宇宙への恒星間飛行へと旅立った!巨匠ハインラインのライフワーク〈未来史〉シリーズの劈頭をなす問題作

今日から俺は!! 西森博之『お茶にごす。』

img200.jpg 中学時代、「悪魔(デビル)まークン」と恐れられた最強の不良・船橋雅矢。しかし彼は、平穏で心豊かに生活したいと願っていた。そして高校入学とともに出会ったのが、“茶道部”。不良をやめ、茶の道を歩むことを決めた雅矢は果たして……!?
 「ワビ」とか「サビ」とか…と不良魂が激突する新学園コメディー!!(公式サイトより)

私の愛した漫画

 とりあえず十作品。

鳥山明『DRAGON BALL』

 我が世代の心のバイブル。といっても、連載が始まっているのは生れる前ですが。僕と同世代でこの漫画の話ができない者はいません。「クリリンのことかー!」。鳥山明の描くメカが大好きで、どうにかアレに乗りたいと思ってました。ホイポイカプセルも何度ほしいと思ったことか・・・・・・。実は僕はアニメは悟空が小さい頃しか見ていなくて、途中からは見ていません。というのは、バドミントンを其の頃から始めて練習時間だったので。しかも、うちは漫画誌を買うのが許されない理不尽な家庭だったので、廃品回収の手伝いをするときにゴミとしてでた『少年ジャンプ』をむさぼるように読んでいました。今でもあの頃のジャンプを思い出します。『電影少女』のエロいシーンを・・・・・・。『ラッキーマン』のつまらない語呂合わせを。『珍遊記』の凄まじい絵を。「もうちょっとだけつづくぞーい」という亀仙人のセリフを。

大友克洋『AKIRA』


 頭を殴られるようなショックを受けた漫画はこれが初めてでした。詳しくはコチラ。『童夢』もひたすら興奮して読んでいました。短編集にも実験的な作品が多くて好きなんですよねえ。漫画描いてほしいです。

松本大洋『ピンポン』

 ブログの第一回の記事にもしましたが、とにかく影響を受けまくりました。スポコンというものがパロディになってしまう時代に、圧倒的なリアリティを放つ独特の絵柄で、そういったものを吹き飛ばしてしまうパワフルな作品でした。競技経験者としては、新人戦が無視されてたり、団体戦とかどうするつもりなんだと突っ込みたくなる部分も多々ありますが、そんなことは気にならないほど、登場人物の苦悩とか恍惚感とか、スポーツを経験したことのある人間には感じるところがあると思います。とにかく、ドラゴン戦はマンガとしての技量が素晴らしく発揮されていて、漫画史上に残るバトルだと思います。『鉄コン筋クリート』『花男』などもよいですね。『GOGOモンスター』や『花』は面白いけれど、深みにははまりませんでした。

小田ひで次『拡散』

 現実とどう向き合うかを問う哲学的漫画。『ミヨリの森』がアニメ化したようだけど、もし、僕がアニメ監督になれるとしたらこの『拡散』を劇場用映画として製作するでしょう。それだけの一貫したテーマ性と「拡散」という身体が世界中に散らばってしまう病気のビジュアル的な面白さなど、アニメーションの映画というものにほんとうにピッタリの作品だと思います。できれば押井守監督あたりにやってもらって、素晴らしく小難しい映画にしてほしい。

岩明均『寄生獣』

 絵が巧すぎないのがすごいと思う。というと、何偉そうなことを・・・・・・と思われるかもしれませんが、『寄生獣』をむしろ絵が巧すぎる人が描いたら、ただグロテスクなだけの漫画になるような気がするのです。『寄生獣』は巧すぎないことにより、描写のグロテスクさやミギーの無機質性が緩和されていると思うし、ストーリーや構成、アクションに気が配ってあるような気がします。途中も十分に面白いですが、やはりラストのシンイチの決断、あれがあってこその名作だと思います。

宮崎駿『風の谷のナウシカ』

 映画の十倍くらい面白いのではないかと思います。映画には登場しない土鬼やトルメキア国内部の情勢など、映画では見えなかった部分がこれでもかと登場し、エコロジー的な精神を伝道するだけに終った映画とは違い、もっとドロドロとした「世界」そのものを語っています。長きに渡って連載された作品であり、宮崎駿という人物の思想の変遷を表現するものになっています。とにかく、一個の人物がこれだけのことを考えるという驚きが体全体にぶつかってくるような作品でした。

高森朝雄・ちばてつや『あしたのジョー』

 読むうちに体が震えてくる漫画というのは少ないと思う。『あしたのジョー』はそういう作品だった。寺山修司がエッセイでジョーについて書いているのを読んで、そうであるならば読まねばなあと思って手に取った。読み進めて行くうちにジョーに妙に自分がシンクロしていくのを感じた。燃えつきることを論じるジョーに賛同した。そして、ジョーが燃えつきたとき、僕は呆然と最終ページを見つめた。結末を知っていたにもかかわらず。そこには、燃えカスにまで行き着いてしまったジョーと、そうはできない自分との隔壁が横たわっていたように思う。そして、ジョーがそれを達成したことに猛烈に感動するその気持ち、フィクションの中にいる自分と現実にいる自分との境で、僕は呆然としていたのだと思う。誰もジョーには永遠に追いつけない。

楳図かずお『漂流教室』

 昔の漫画を読む時は、できるだけ昔の版型で読むことをモットーとしているので、ブックオフで少年サンデーコミックス版できれいに一巻から最終巻まで並んでいるのを見て狂喜しました。試験中だというのに全冊買い求め、恐怖にガクガクブルブル震えながら読み通しました。翌日、熱を出し、試験はなんとか受けましたが、寝込んでしまいました。楳図漫画はそれほどの威力を持っています。なにが起こるかわからない。その破天荒な展開が楳図漫画の魅力だと思います。だから、家がシマシマ模様になるくらい許してやってください。

黒田硫黄『セクシーボイスアンドロボ』

 ドラマはどうみてもつまらなそうでしたが、原作はすごいです。もともと『茄子』という短篇から入って、『大日本天狗党絵詞』『黒船』『大王』と読みました。短篇もいいのがいっぱいあります。前にアフタヌーンで復活!とかいってましたけど、その後どうなんでしょうか。新作読みたいです。単行本派なので、はやく出てほしいな。

島本和彦『逆境ナイン』

 
読む度に元気を貰います。死ぬほど笑いました。ものすごくいいセリフが多いです。「それはそれこれはこれ」「たかが100点差!」などのセリフが秀逸。物語に制約などきかず、ひたすら突っ走っていく様子が爽快な作品です。これでもかあ!と叩きつけられるように繰り広げられる怒涛の展開に、終始、圧倒されます。読んでいるものの「男」が試される作品です。たぶん、うすた京介の「男なら・・・・・・やってやれだ!」などの男問答は島本先生の影響が大です。

 次回はたぶん漫画短篇かミステリ小説になる予定。

ブログの運営について

 最近、なにかと忙しく、また、しなくてはならないことも増えて、ブログの更新をしておりませんでしたが、これからもこういう状態がしばらくつづきそうです・・・・・・。読書量も落ち、更新する機会もあまり作ることができませんが、まあ、マイペースでやっていくことにいたします。とりあえず、極私的漫画研究のようなものは週に一度月曜日に息抜きにやるとして、SFは読んだ端から更新する、と、自分の中のルールを、特に必然性はありませんが作ってみたいと思います。とりあえず今は『SFマガジン』のスペース・オペラ特集と『60'日本SFベスト集成』をノロノロ読み進めております。
 まあ、でも、今日でとりあえず一段落はついたので、明日からバリバリ楽しくいろんなものを読みたいですね。

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