高度経済成長期の日本。昔は野生のカッパも普通に見かけられたが、今はすっかりいなくなってしまった。そんな中、人々の間で養殖されたカッパをペットにすることが密かなブームになっていた。都会で一人暮らしをすることになった「私」もペットショップで赤ちゃんカッパを購入し、「かぁたん」と名付けた。
昭和ブームが到来しているらしいです。昭和五十八年生まれの僕としては、気づいた時には平成だったので、あまり感慨はありません。ですが、僕の父上は昭和二十八年生まれ。『三丁目の夕日』や『佐賀のがばいばあちゃん』がストライクゾーンだったらしく、最近、やたらに昭和に凝っています。
さて、『カッパの飼い方』は高度経済成長期を舞台にしたカッパ飼育という、実に不可思議な漫画です。しかし、これが面白いんだ。