首藤レイという発明家をパーソナリティーとした島本和彦の連作SF短編集。
SFはやっぱりバカ話がいい。この連作短編を読むとそう思います。ざっと、紹介するだけで、なんだか笑けてきてしまいます。「ゴキブリと遠赤外線サウナに一緒に入ってしまったことで、
ゴキブリの能力を手に入れたヒーローを描く『コックローチマン』、「自分の息子をヒーローにするために悪の組織を作ってしまう男の物語『怪奇カメムシ男』」、「自然界のバランスを考慮したうえで、上陸した怪獣を殺さずに倒すため、
女子プロレスラーを巨大化して戦わせる『東京大パニック』」、「
ボールが手に吸い付いてしまうサッカー選手の悲劇と栄光を描いた『虚実録プロサッカー選手物語』」などなど、
変な話が盛りだくさんだ!