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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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メダルじゃない。フィギュア漫画 川原泉『銀のロマンティック・・・わはは』

c38e9978.jpg トリノでは女子フィギュアのメダルが期待されています。それは過剰ともいえる期待です。JOCには日本選手がメダルをとれないことへの苛立ちか、抗議の電話が多数かかっているようです。

 今回取り上げるのは『笑う大天使』の映画化も決定した「カーラ教授」こと川原泉の『銀のロマンティック・・・わはは』です。1986年「花とゆめ」に連載されました。
 世界で活躍するバレエダンサーを父に持つ由良更紗は自分はバレエに向いてないのではないかと思っている。一方、スピードスケートで「黄金の脚」「世界のふともも」といわれている影浦忍は世界戦で金メダルを目前にしながら、転倒した選手に巻き込まれる形でケガを負い、かつてのスピードは出せなくなってしまう。そんな二人が偶然スケートリンクで出会う。見よう見まねに遊びでトリプルアクセルを跳ぶ由良と影浦をクラブのペア選手に逃げられたキラキラ・スケートクラブの烏山兄妹(コーチ)が見て、スケートにスカウト。二人はペアのフィギュア選手に転向する・・・・・・。
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どこまでも突っ走れ! 木多康昭『幕張』

23e31ed2.jpg 私は暴走する芸術家が好きです。或いは悪ノリすると言い換えてもいいかもしれません。文学賞選考委員を全部叩き殺すという筒井康隆の『大いなる助走』とか、コナミを怒らせた畑健次郎の『ハヤテのごとく!』とか、ちょっとやりすぎちゃう人が大好きです。今日はいつもギリギリのスピードでコーナーへ突っ込んで行き、いつも最後には大破してしまう漫画家Kこと木多康昭の『幕張』です。

きれいなお兄さんは好きですか? 江口寿史『ストップ!ひばりくん』

bb9f8a00.jpg 女装マンガを語る上で外せないのが江口寿史の『ストップ!ひばりくん』です。この作品は1981年から1983年にかけて「週刊少年ジャンプ」に連載されました。ノーマルな男の子と女装する男の子を中心にしたラブコメです。

人外娘は好きですか? やぎさわ景一『ロボこみ』

ddfb2553.jpg やぎさわ景一の新連載がチャンピオンレッドで始まるそうです。ちょっぴり期待しています。「誰、それ」という声が聞こえましたので説明しますと、やぎさわ景一は『浦安鉄筋家族』の浜岡賢次の元アシスタント。『浦安』の巻末おまけマンガ「ヤギくん」や本編でもその姿を見ることができます。「少年チャンピオン」で03年~05年まで連載を行っていました。題名は『ロボこみ』です。

少年探偵の系譜 高橋葉介『夢幻紳士』

2686923e.jpg 江戸川乱歩『少年探偵団』の時代から、少年探偵といえば、女装と相場が決まっています。小林芳雄少年は女装どころか、仏像に化けたり百科事典に化けたりして、私を驚かせてくれたものです。そういえば、二十面相はポストに化けたりして、私を失笑させてくれました。小学生の子供に対してムキになり、苛めて楽しむといった倒錯者二十面相。なんだか微笑ましいです。明智探偵、二十面相、小林少年の関係は同性愛的三角関係である、という研究者もいます。実際、乱歩は美少年愛好家でした。
 高橋葉介『夢幻紳士』は戦前・戦後の少年探偵のイメージをそのまま固めたようなマンガです。しかし、話が進んでいく中に、どんどんギャグ漫画化していきました。『夢幻紳士』にはいくつかバージョンがありますが、今回は徳間書店版です。

被虐系ヒロイン(?)タカマルくん 近藤るるる『たかまれ!タカマル』

67a35ceb.jpeg 女装には二つのタイプがあると思います。まず、気持悪い女装(例『うる星やつら』であたるやコースケがやった女装)。次に、可愛い女装(『エイケン』における三船伝助の女装。あの絵柄を受け入れられるかは意見が割れそうですが)。昔は前者が多かった、最近では後者が増えているというのが私の印象です。
 ところで、皆さんはゲームが好きでしょうか?私はゲームを一切しません。私のゲーム歴はゲームボーイで止まっています。そんな私ですが、『週刊ファミ通』は欠かさず読んでいます。最近はニンテンドーDSの躍進が目立ちますね。私は中学生の時、『セガvs任天堂』というノンフィクションを読んで以来、ゲーム業界ウォッチが趣味なのです。
 さて、私が『ファミ通』を欠かさないのはそれだけではありません。『ファミ通』に掲載されている連載マンガを読むためです。その題名は『たかまれ!タカマル』。近藤るるるによる学園マンガです。

毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを一席 小松左京『四次元オ  コ』

SFには「バカSF」というジャンルが存在します。大原まり子・岬兄悟編『SFバカ本』などを読めばだいたいどういうものかわかると思います。「原始SFはバカ話であった」。
 SF作家の御三家といえば、星新一、筒井康隆、そして、小松左京。今日は小松左京氏の短篇の中から一つ紹介したいと思います。その題は『四次元オ  コ』。
 小松左京といえば、まず、思い浮かぶのが本年映画の公開も予定されている『日本沈没』や『エスパイ』『首都消失』などの長篇です。しかし、短篇だって負けてはいない。『首都消失』の前身である、『物体O』なんかはバカ話の最たるもの(だと私は思う)。かつて、筒井康隆はSFのことを「バカ話を真面目な顔で語るのが面白さ」であるといっていました。「物体O」はそうですが、今日、紹介する『四次元オ  コ』は最初から笑わせるのが目的です。全篇落語の語り口です。だから、当然面白い。

第二巻発売を望む! 安永航一郎『超感覚ANALマン』

d2797ad2.jpeg スネ毛と変態を書かせれば世界一。、そんな素晴らしい肩書きのつく、安永航一郎。彼の作品の中でも、特に変態度の高いのが『超感覚ANALマン』という作品です。実は『コミック電撃大王』に連載されていました。

大人になったのび太少年 松本大洋『ドラえもん』

 音楽ではカバー作品というものをよく耳にします。個人的にはあまり好きではありません。なんだか、公開カラオケという感じで、そこには新たな解釈がないような作品が多いからです。カバーを出す意味、意義、それらに納得できるだけの理由がわかる作品でないと原曲のイメージまで損なってしまう気がします。ただ「この曲が好きで聞いてもらいたかった」という理由でリリースするのは余りにも安易ではないでしょうか。そんな持論を展開しつつ、レイザーラモンHGの「ヤングマン」を口ずさんでしまう私なのでした。♪すべての道は二丁目に通ず(まあ、新解釈といえば新解釈なのかも)・・・・・・。
 さて、音楽だけではなく、漫画にも当然カバー作品は存在します。最近では手塚治虫の『鉄腕アトム』の「地上最強のロボット」をカバーした『PLUTO』なんかが有名ですね。あとはアニメ化に便乗した少年チャンピオンが掲載している『ブラック・ジャック』のカバー企画なんてのもありました。
 しかし、あの国民的マンガを、コアなファンを持つ、あの作家がカバーしていることを知っている人は意外と少ないんじゃないでしょうか?カバーされた作品は藤子不二雄F先生の代表作『ドラえもん』、カバーしたのは『ピンポン』『鉄筋コンクリート』などで有名な松本大洋です。

偉大なる擬音の発明 安永航一郎『巨乳ハンター』

06ff94b5.jpg 『巨乳ハンター』は平成元年から、平成二年にかけて、少年サンデーやサンデー増刊号に不定期連載されたギャグマンガです。少年誌にふさわしくない題名ですが、実写でビデオ化されたときにはレンタルビデオ店で当然のごとく18禁コーナーに置いてあったそうです。しかし、このマンガにいやらしさはまったくありません。むしろ、爽快感さえ感じてしまうくらいの突きぬけっぷり。単行本は右乳篇左乳篇の全二巻です。

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