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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   
カテゴリー「SF小説」の記事一覧

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SF読むっしょ(110) H・G・ウエルズ『宇宙戦争』

img031.jpg 天空に赤く輝く神秘の星、火星。その表面で、ある夜、無数の爆発が観測された。それから6年後、イギリス各地に、夜空を切り裂いて緑色に輝く流星群が降りそそいだ。当初、隕石と思われた謎の物体のなかから、やがて驚くべき姿の生物と巨大なマシーンが出現!人々を焼きつくし、次々に村や街を破壊してゆく。その圧倒的な力の前に、人類はなすすべもなかった・・・・・・SF史上に燦然と輝く不朽の名作。
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SF読みなっせ(109) ジョン・ウインダム『地衣騒動』

 美貌の生化学者ダイアナは偶然から、ある地衣が生物に及ぼす効果を発見する。それは、人類の社会を根本から揺るがしてしまうほどの大事件だった。先にそれを発見していたダア・ハウス開発研究所のフランシスと合わせて、彼女もまた、発表を見合わせた。彼と彼女がそれぞれに発見したのは、人間の老化をおくれさせる抗生物質に近いものだったのだ・・・・・・。

SF読むぜよ(108) ジョン・ウインダム『トリフィドの日』

 地球が緑色の大流星群の中を通過し、翌朝、流星を見た者は一人残らず視力を失ってしまう。狂乱と混沌が全世界を覆った。今や流星を見なかったわずかな人々だけが文明の担い手だった。しかも折も折、植物油採取のために栽培されていたトリフィドという三本足の動く植物が野放しになり、人類を襲いはじめたのだ! 人類破滅SFの名作。

SF読むじゃん(107) フィリップ・K・ディック『ドクター・ブラッドマネー―博士の血の贖い―』

img030.jpg 1981年、一組の夫婦が火星へ出発した。直後に核戦争が勃発、地球を回る衛星と化した植民ロケットからの放送のみが、人びとの情報のよりどころとなった。各地に点在するコミュニティーのひとつでは、かつて核実験に失敗し人びとの憎しみを集める物理学者、超能力をもつ肢体不自由者の修理工、双子の弟を体内に宿す少女らが暮らしていた。ディック中期の異色作。

SF読むさ~(106) アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』

d0063706_3224931.jpg ジョウント効果と呼ばれるテレポーテーションの開発によって、世界は大きく変貌した。一瞬のうちに空間を跳び、人々はどこへでも、自由に行けるようになったのである。しかしそれと同時に、このジョウント効果がもたらしたもの、それは富と窃盗、収奪と劫略、怖るべき惑星間戦争でもあった。この物情騒然たる25世紀を背景として顔に異様な虎の刺青をされた野生の男ガリヴァー・フォイルの、無限の時空をまたにかけた絢爛たる〈ヴォーガ〉復讐の物語がここにはじまる……。アメリカSF界きっての奇才が、前衛的な手法と華麗な筆致を駆使して見事に描きあげた不滅の名作!

SF読まなきゃ(105) ジャック・ヴァンス『竜を駆る種族』

img003.jpg はるかな未来、人類最後の生き残りが住むさいはての惑星エーリスでは、風雲急を告げていた。バンベック一族の住むバンベック平を幸いの谷の一族カーコロが狙っていたのだ。異星の爬虫類種族を育て、さまざまな竜―――阿修羅や金剛や一角竜から成る軍隊に仕立てたバンベックとカーコロは、まさに一触即発の状況。しかも、エーリスを狙う爬虫類型の異星人ベーシックが襲来しようとしていたのだ!名匠のヒューゴー賞受賞作。

SF読みんさい(104) フィリップ・K・ディック『ジョーンズの世界』

img002.jpg 保安警察の捜査官がカーニヴァルで出会った奇妙な占い師。“個人の占いお断り”―――つまり人類の未来だけを占うという、この男がジョーンズだった。一年先までを完璧に予知できる超能力者である。世界政府は彼を即刻監視下におくが、やがて彼の元に人々は集い、政府を脅かす組織にまで発展する。一方、太陽系には〈漂流者〉と呼ばれる謎の物体が飛来していた。ディック50年代の名編。

SF読むどすえ(103) カート・ヴォネガット・ジュニア『プレイヤー・ピアノ』

img001.jpg すべての生産手段が完璧に自動化され、すべての人間の運命がパンチ・カードによって決定される世界……ピアニストの指を拒絶し、あくことなく自動演奏を続けるプレイヤー・ピアノの世界を描く本書は、『1984年』と『不思議の国のアリス』とのはざまの不可思議な文学空間を生み出した。アメリカ文学の新たな担い手として熱狂的な支持を受けるヴォネガットが現代文明の行方をブラックな笑いのうちにつづった傑作処女長篇。

SF読もうぜ(100) フィリップ・K・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』

df5755ef.jpg というわけで、SF読もうぜ100回目です。

 銀河系の彼方から、謎に包まれた星間実業家パーマー・エルドリッチが新種のドラッグを携えて太陽系に帰還してきた。迫りくる地球滅亡にそなえて、不毛の惑星へ強制移住させられた人々にとって、ドラッグは必需品である。彼らはこぞってエルドリッチのドラッグに飛びつくが、幻影に酔いしれる彼らを待っていたのは、死よりも恐るべき陥宑だった・・・・・・蝕まれゆく現実と白昼夢が交錯する戦慄の魔界を描破した鬼才の最高傑作!

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