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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   
カテゴリー「SF小説」の記事一覧

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SF読もうぜ(99) レイ・ブラッドベリ『華氏451度』

bd9df511.jpg その世紀の、その世界が禁じた本を発見次第焼くのがモンターグの任務だった。その世界は、高速道路をスロー・スピードで走るのも、徒歩運動することも、すべて禁じていた。人びとは耳に《海の貝》と名づけた超小型トランジスター・ラジオをはめこみ、居間の四囲の壁にはテレビを設置して、毎日うつつをぬかしていたのである。だがそんな時、モンターグは、ふとしたことから恐るべき秘密を持ってしまったのだった・・・・・・!
 未来を詩の心で謳うSFの抒情詩人ブラッドベリが、その持つ感受性と才能の全てをうちこんで結晶させた不朽の名作!
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SF読もうぜ(98) クリフォード・D・シマック『中継ステーション』

433885d4.jpg あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 ウィスコンシン州の人里はなれた山奥に、一軒の家がある。なんの変哲もない農家にしかみえぬその家が、実は銀河系の星々を結ぶ中継ステーションであることを知る者はだれ一人いなかった。特殊な液体の中に浮かぶ水生生物、体中から蛍光を発する発光生物、そうした様々な異星人たちが、家の中に据えつけられた物質転送機を通じて、星から星への旅を続けていく・・・・・・。しかし、のどかにたたずむその家にも、怖るべき破局が忍び寄っていた。経済の混乱、国際情勢の悪化にともない、世界は第三次大戦勃発の危機におびえていたのだ!巨匠が詩情ゆたかに描くヒューゴー賞受賞の名作!

SF読もうぜ(97) フィリップ・K・ディック『虚空の眼』

5e94473d.jpg カリフォルニア州に建造された巨大陽子ビーム偏向装置が突如暴走事故を起こし、八人の男女がまきぞえとなった。その一人、ジャック・ハミルトンは、ほどなく病院で意識を取り戻す。身体には何の異状もなかった。だが・・・・・・そこは彼が知っている現実世界とは違った、奇怪な宗教に支配される世界だったのだ。八人はもとの世界に帰る方法を探り始めるが・・・・・・!?高名な傑作初期長編。

SF読もうぜ(96) J・G・バラード『結晶世界』

967d66fe.jpg 忘れられぬ人妻を追って、マタール港に到着した医師サンダーズ。だがそこから先の道はなぜか閉鎖されていた。翌日、港に奇妙な水死体があがった。四日も水につかっていたのにまだぬくもりが残っており、さらに驚くべきことには、死体の片腕は水晶のように結晶化していたのだ。それは全世界が美しい結晶と化そうとする不気味な前兆だった。バラードを代表するオールタイムベスト!

SF読もうぜ(95) ジョン・ウインダム『呪われた村』

55dbb6af.jpg 9月26日月曜日の夜半、ロンドンにほど近い小村ミドウィッチに白く輝く円盤状の未確認飛行物体が着陸するや、半径1マイル内のあらゆる生物を眠らせてしまった。そして24時間後、円盤はふたたびいずこへともなく姿を消した。住民はすべて無事。村は何事もなかったかのように見えたが・・・・・・村に住むあらゆる受胎可能の女性・・・・・・17歳から45歳までの全員が妊娠していたのだ!イギリスSF界の重鎮が描く、戦慄と恐怖の異色作。

SF読もうぜ(90) 安部公房『人間そっくり』

5529dda2.jpg 《こんにちは火星人》というラジオ番組の脚本家のところに、火星人と自称する男がやってくる。はたしてたんなる気違いなのか、それとも火星人そっくりの人間か、あるいは人間そっくりの火星人なのか?火星の土地を斡旋したり、男をモデルにした小説を書けとすすめたり、変転する男の弁舌にふりまわされ、脚本家はしだいに自分が何かわからなくなってゆく・・・・・・。異色のSF長篇。

SF読もうぜ(89) アーサー・C・クラーク『イルカの島』

52514890.jpg 密航したホヴァーシップが沈み、ただひとり海上にとり残された家出少年のジョニー。彼を救ったのは、なんと一群のイルカたちだった。彼らに運ばれていった先の孤島では、科学者たちがイルカの研究のために暮らしていた。しかも、所長はイルカ語を解し、このイルカたちも人間と意思を通わせることができたのだ!名匠が、大海原の神秘と景観をあますところなく描いた海洋SFの傑作。



SF読もうぜ(88) トーマス・M・ディッシュ『プリズナー』

570a5ff1.jpg 引退した元情報部員の目覚めたその村には名前がなかった。そればかりか、村人たちはひとり残らず番号で呼ばれている。本屋の主人は98号、掃除夫は189号、ウェイトレスは127号、そして彼自身はなんと6号にされていた!なぜこんな村に彼はいるのか?この村の正体は、またその目的はなにか・・・・・・?渦まく疑惑の中で必死の逃亡をはかる彼―――6号。しかし、その努力は錯綜する虚実の迷路にむなしく消え、ついには彼自身さえ村の重要人物になってしまうのだった!異色のテレビ映画『プリズナー№6』に材をとり、鬼才ディッシュが悪夢的な世界をサスペンス・フルに描く。

SF読もうぜ(87) フィリップ・K・ディック『暗闇のスキャナー』

c6fbcf62.jpg どこからともなく供給される麻薬、物質Dがアメリカ中に蔓延していた。覆面麻薬捜査官アークターは、捜査のため自らも物質Dを服用、捜査官仲間にも知らさずに中毒者のグループに潜入し、彼らと日々を共にしていた。だがある日、彼は上司から命じられる。盗視聴機を仕掛け、アークターという名のヤク中を―――彼自身を監視せよと。彼はその命令に従うが・・・・・。ディック後期の傑作。

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