人類に明日はあるか・・・・・・。BC(生物化学)兵器として開発された新種の細菌、それは、ちょっとした偶発事故からでも、人類を死の淵に陥れる。
――吹雪の大アルプスで小型機が墜落、黒こげの乗員と部品や胴体の破片が発見された。この機には、秘密裏に開発された猛毒性を持つMM菌のカプセルを搭載していた。わずか摂氏5度でも気ちがいじみた増殖をはじめ、ハツカネズミが感染後5時間で98パーセント死滅!MM菌の実験データは冷酷に告げている。
春になり雪どけがはじまると、奇妙な死亡事故が報告されはじめた・・・・・・。
人類滅亡の日も刻一刻と近づく。著者最高のSF長編小説。