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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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SF読もうぜ(90) 安部公房『人間そっくり』

5529dda2.jpg 《こんにちは火星人》というラジオ番組の脚本家のところに、火星人と自称する男がやってくる。はたしてたんなる気違いなのか、それとも火星人そっくりの人間か、あるいは人間そっくりの火星人なのか?火星の土地を斡旋したり、男をモデルにした小説を書けとすすめたり、変転する男の弁舌にふりまわされ、脚本家はしだいに自分が何かわからなくなってゆく・・・・・・。異色のSF長篇。

SF読もうぜ(89) アーサー・C・クラーク『イルカの島』

52514890.jpg 密航したホヴァーシップが沈み、ただひとり海上にとり残された家出少年のジョニー。彼を救ったのは、なんと一群のイルカたちだった。彼らに運ばれていった先の孤島では、科学者たちがイルカの研究のために暮らしていた。しかも、所長はイルカ語を解し、このイルカたちも人間と意思を通わせることができたのだ!名匠が、大海原の神秘と景観をあますところなく描いた海洋SFの傑作。



SF読もうぜ(88) トーマス・M・ディッシュ『プリズナー』

570a5ff1.jpg 引退した元情報部員の目覚めたその村には名前がなかった。そればかりか、村人たちはひとり残らず番号で呼ばれている。本屋の主人は98号、掃除夫は189号、ウェイトレスは127号、そして彼自身はなんと6号にされていた!なぜこんな村に彼はいるのか?この村の正体は、またその目的はなにか・・・・・・?渦まく疑惑の中で必死の逃亡をはかる彼―――6号。しかし、その努力は錯綜する虚実の迷路にむなしく消え、ついには彼自身さえ村の重要人物になってしまうのだった!異色のテレビ映画『プリズナー№6』に材をとり、鬼才ディッシュが悪夢的な世界をサスペンス・フルに描く。

SF読もうぜ(87) フィリップ・K・ディック『暗闇のスキャナー』

c6fbcf62.jpg どこからともなく供給される麻薬、物質Dがアメリカ中に蔓延していた。覆面麻薬捜査官アークターは、捜査のため自らも物質Dを服用、捜査官仲間にも知らさずに中毒者のグループに潜入し、彼らと日々を共にしていた。だがある日、彼は上司から命じられる。盗視聴機を仕掛け、アークターという名のヤク中を―――彼自身を監視せよと。彼はその命令に従うが・・・・・。ディック後期の傑作。

SF読もうぜ(86) サミュエル・R・ディレーニイ『バベル-17』

005be08d.jpg 戦いのさなか、同盟軍の支配圏内でインベーダーの大規模な破壊活動が行われる時、きまって発信源不明の謎の通信<バベル-17>が傍受された。その解読にあたるのは全銀河にあまねく知られる美貌の詩人リドラ・ウォン。天才的な言語感覚で<バベル-17>が単なる暗号ではなく、ひとつの宇宙言語であることをつきとめた彼女は、自ら宇宙船ランボー号を駆って、次の敵の攻撃目標へと向った・・・・・・。だが恐るべし!そのときすでに、インベーダーの黒い魔手が船内に忍び寄っていたのだ!1966年度ネビュラ最優秀長篇賞受賞の栄誉に輝く、ニュー・スペース・オペラの決定版!

SF読もうぜ(85) 安部公房『第四間氷期』

d9f00c72.jpg 現在にとって未来とは何か?文明の行きつく先にあらわれる未来は天国か地獄か?万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことに端を発して事態は急転直下、つぎつぎと意外な方向へ展開してゆき、やがて機械は人類の過酷な未来を語りだすのであった・・・・・・。薔薇色の未来を盲信して現在に安住しているものを痛烈に告発し、衝撃へと投げやる異色のSF長篇。

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