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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   
カテゴリー「SF小説」の記事一覧

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SF読もうぜ(349) 半村良「石の血脈」


 アトランティス、暗殺集団、赤い酒場、巨石信仰、狼男、吸血鬼、不死の生命…。この本を手に取ったあなたは、これらの言葉からどんな物語を想像するだろうか。失踪した妻を捜し夜の街を歩く建築家・隅田、展示場から消えたアトランティスの壷を追うカメラマン・伊丹。彼らの周囲には、次第に不可解な出来事が起こり始める。一見脈絡のない事象を縦糸に、男女の愛を横糸に紡ぐ、半村良の伝奇ロマン。(集英社文庫版あらすじ紹介より)
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SF読もうぜ(348) シモン・ニューコム 黒岩涙香翻案「暗黒星」


 遥か未来の地球。化学は極められ、新しい発見は期待されず、ニュース記事の話題にも事欠く退屈な時代に、それの到来は報じられた。火星の生物から来た信号によって知らされたのは、暗黒星の接近だった・・・。

SF読もうぜ(347) 夢野久作『ドグラ・マグラ』

鍵のかかった一室で目覚めた「私」。自分の顔をなでて感じるのは、「俺はコンナ人間を知らない・・・・・・」。ここは牢獄か、それとも精神病棟の一室か。思わずあげた「私」の叫び声に、コンクリートの壁の向こうから聞こえてきたのは哀切に満ちた「お兄さま」という若い女の声。その女が語るには、「私」はその女の婚約者で、結婚式前夜にその女を絞め殺したというのだ・・・・・・!

SF読もうぜ(346) 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

辛い境遇にある少年ジョバンニは、星祭の夜に親友カムパネルラとともに、銀河ステーションから旅に出る。銀河を走る鉄道旅の幻想的な美しさと生と死をめぐる悲哀を描いた物語。

SF読もうぜ(345) 森博嗣『スカイ・クロラ』

僕は戦闘機のパイロット。飛行機に乗るのが日常、人を殺すのが仕事。二人の人間を殺した手でボウリングもすれば、ハンバーガも食べる。戦争がショーとして成立する世界に生み出された大人にならない子供―戦争を仕事に永遠を生きる子供たちの寓話。

SF読もうぜ(344) 筒井康隆「東海道戦争」

気が付けば、2014年が明けました。本年もよろしくお願いいたします。今年も好きなSFについて、独り言のように語っていきたいと思っております。

 筒井康隆の出世作。「SFマガジン」1965年7月号発表。中公文庫『東海道戦争』などに収録。

 SF作家である「おれ」がある朝目覚めると日本は戦争状態にあった。いったい、どことどこが戦争しているのか?
 疑念を抱きつつ、大阪のテレビ局へ向かった「おれ」。道々わかりつつあったこと。それは今日本が内戦状態にあること。東京と大阪の戦争が始まったのだ。

SF読もうぜ(343) ジョナサン・スイフト作・原民喜訳「ガリバー旅行記」

小人たちに捕えられる巷間によく伝わる小人国から、巨人国、ラピュータ、日本、人間より徳の高い馬の国フウイヌムまで、ガリバーの語る不思議な旅の数々。

SF読もうぜ(342) 大原まり子「有楽町のカフェーで」「薄幸の町で」

『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』(ハヤカワ文庫JA)収録。

有楽町のバーバリという喫茶店で「ぼく」はサヨコを待っている。(「有楽町のカフェーで」)



SF読もうぜ(341) 眉村卓「通りすぎた奴」

『日本SF全集』第1巻 『'73日本SFベスト集成』等に収録。

四百二十三階と四百二十四階で初めて出会った男は変わった男だった。一年ほど後に九千五百階で再会したとき、彼は客死しそうになっていた。彼を助けた「ぼく」は、彼の話を聞いて驚いた。このエレベータの発達した世界で、なんと彼は二万五千百三十階の最頂部まで、徒歩で歩き通そうとしているのだ。「ぼく」は彼を「旅人」と呼ぶことにした。


SF読もうぜ(340) 山田正紀『神狩り』

情報工学の天才、島津圭助は花崗岩石室に刻まれた謎の“古代文字”を調査中に落盤事故にあう。古代文字の解明に没頭した圭助は、それが人間には理解不能な構造を持つことをつきとめた。この言語を操るもの――それは神なのか。では、その意志とは?やがて、人間の営為を覆う神の悪意に気づいた圭助は、人類の未来をかけた壮大な戦いの渦にまきこまれてゆくのだった。

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